ディープインパクトの半妹にあたるトーセンソレイユ
ディープインパクトの半妹にあたるトーセンソレイユ

 GⅢながらも優勝賞金142万5000ドル(約2億1400万円)というカタールのアミールトロフィー(アルライヤン競馬場・芝2400メートル)が17日に行われ、日本からは3頭が出走した。一昨年にBCターフなどGⅠを3連勝したレベルスロマンス(セン6)には3馬身突き放されたものの、2着ゼッフィーロ(牡5・池江)、3着サトノグランツ(牡4・友道)、4着ノースブリッジ(牡・奥村武)と揃って上位に入線。一昨年のGⅠジャパンCに出走(15着)し、昨年のベルリン大賞制覇でGⅠ馬の仲間入りを果たしたシムカミルには先着した。

 カタールといえば「トーセン」の冠名で知られる島川隆哉氏の持ち馬としてイタリアダービーに続き、カタールダービーに優勝したマクマホンが思い浮かぶ。引退後は同氏の所有するエスティファームで種牡馬入りを果たしたが、苦戦を強いられている。

 経歴だけではなく、血統的にも流行からはややかけ離れている。マクマホンの父はトライマイベスト系の中でも、イタリアで走ったラモンティである。それでも島川オーナーの期待は高かったようで、フェアリーSの勝ち馬トーセンベニザクラを筆頭に初年度からエスティファームの牝馬34頭に種付けを行った。2年目にはペルーGⅠの勝ち馬スマートチョイス、ブラジルGⅠの勝ち馬ヴーヴフルニなど南米で買い付けてきたGⅠ馬にも種付けし、48頭に増えている。

 ここまで、その2世代が出走したが、結果は厳しい。中央では初年度産駒11頭が出走したが、トーセンアウローラの未勝利勝ちの1勝のみ。2世代目は8頭が出走したが、馬券に絡んだ馬さえいない。

 一方、地方競馬ではサムタイムアゴーが南関東最初の新馬戦を快勝すると、無傷の3連勝を飾るという好スタートを切ったものの、その後は伸び悩み。結局、重賞勝ちはスタンレーの中京ペガスターCの1勝だけに終わった。2世代目は22頭が出走して、勝ち上がったのは6頭だけで重賞勝ちはゼロと成績を落としている。

 エスティファームは昨年、キングジョージ、BCターフ、コロネーションCなどGⅠ7勝の名馬ハイランドリールを導入。過去に輸入されたガリレオ産駒の中でも実績は群を抜いている。オーナーの期待もこちらに移ったのか、マクマホンの昨年の種付けは3頭と激減しており、さらに厳しい状況となった。島川オーナーの果敢な挑戦は、実を結ぶことなくこのまま終わってしまうのだろうか。現2歳は血統登録馬数が34頭と最多の世代。血統的にも楽しみがあるディープインパクイトの半妹トーセンソレイユ(父ネオユニヴァース)との間に生まれた牝馬に巻き返しを期待したいところだ。

著者:東スポ競馬編集部