重馬場の皐月賞を制したソールオリエンス
重馬場の皐月賞を制したソールオリエンス

中山記念2024

[GⅡ中山記念=2024年2月25日(日曜)中山競馬場、芝内1800メートル]

 4歳初戦にこのGⅡ中山記念を選択した皐月賞馬(1986年以降)は96年ジェニュイン=2着、11年ヴィクトワールピサ=1着、14年ロゴタイプ=3着、15年イスラボニータ=5着、16年ドゥラメンテ=1着、19年エポカドーロ=5着。全馬が掲示板を確保し、複勝率66・7%と高い好走確率を誇っている。果たして昨年の皐月賞馬ソールオリエンス(牡4・手塚)は馬番号を掲示板の最上部にともらせることができるか?

 レース前日の24日(土曜)は美浦トレセンの坂路で午前4時過ぎに4ハロン67・1―49・5―16・0秒のキャンターを消化。「追い切ったあともテンションが上がることなく、落ち着いていますね。荒ぶる面を見せなくなっています」と手塚調教師はメンタル面の成長を感じ取っている。フィジカルに関しても「斜尻(しゃじり)なのは相変わらずで馬の形に変化はないですが、トモの筋肉は立派になっています。それに有馬記念当時と比べても毛ヅヤは本当にいいですね。内臓面に問題がないからでしょう」と好仕上がりを伝える。

 先の有馬記念(8着)は出遅れが響いたにせよ、年長馬相手の長距離戦で限界を見せたことも確か。そこで今シーズンは中距離にフォーカスし「ここを使ったあとは大阪杯(3月31日=阪神芝内2000メートル)」(同調教師)が大目標となる。

 GⅠへのステップとして選択された当レースの舞台は小回り中山の1800メートル。「やはりフルゲートの千八への対応がカギになりますが、そのあたりは田辺騎手ともしっかり相談します。もちろん雨も気になりますが、開幕週なのでそれほど悪くならないでしょうし、レース中に降っていなければ問題ありません。それに経験もありますから」とトレーナーの手応えは十分だ。その〝経験〟とはキャリア唯一の道悪競馬(重馬場)だった皐月賞。結果は次位を0秒9上回る最速35秒5の上がりを駆使し、0秒2差の完勝だった。「去年の春のような結果を残せれば」と24年始動戦でGⅠ馬の威厳を見せ付ける構えだ。

著者:東スポ競馬編集部