弥生賞ディープインパクト記念2024

[GⅡ弥生賞ディープインパクト記念(皐月賞トライアル)=2024年3月3日(日曜)中山競馬場、芝内2000メートル]

 20年以降は当レースを制した平成最強の名馬の名を冠して行われている弥生賞ディープインパクト記念(3月3日=中山芝内2000メートル)。近年の勝ち馬の3冠での活躍はタイトルにふさわしいものになっており、伏兵の出る幕はない? いや、その間隙を縫う穴がコスモキュランダ。コラソンビートやクリスマスパレードという今年のクラシック期待の若駒を擁する新鋭・加藤士厩舎が期待する“もう一頭”がこの馬だ。

 近3年の勝ち馬は21年タイトルホルダー(菊花賞)、22年アスクビクターモア(菊花賞)、23年タスティエーラ(日本ダービー)とクラシック戴冠馬を送り出し“直結度”が増している当競走。中山芝10ハロンというトリッキーなコースへの対応力、そして年々高速化しつつあるペースへの対応力が求められるわけだが…。今季クラシックに向けて美浦のニューホープ・加藤士厩舎が送り込むのがアルアイン産駒のコスモキュランダ。強調できるのは前述した中山10ハロンのテクニカルコースをすでに3走と豊富に経験を積んでおり、加えて発馬に不安を抱えながらもここまで同舞台で4→2→2着という抜群の安定感を見せている点だ。

「前走はゲートで悪いところを見せたので中間は練習をやっているのですが、そこでは悪いところを見せないですね。能力的にはここでも戦える力はありますがスタートが課題で当日の落ち着きがカギになると思います」と語るのは山﨑助手。続けて「頭がいい馬でオンとオフがしっかりできるのですが、オンが強過ぎる場合にゲートで悪さをしてしまうんです」と気になるひと言が。そう、気合が入り過ぎるあまりにゲートでウズウズしてしまっているということが発馬難の実情というわけだ。

 一方で、体調について「併せ馬ではいい動きでしたし、状態はいいですよ」と同助手が語るようにこの中間はウッド6ハロンでの時計を1秒詰めるなど上昇気配はメンバー内でも随一。4億5000万円ホースのダノンエアズロックやホープフルS2着のシンエンペラーら強豪が待ち構えるが…。適度にスイッチが入った時のコスモキュランダなら、きっと3連単54万馬券になった中山記念に続いて、春の中山に2週連続の“嵐”を巻き起こすはずだ。

豊富な舞台経験を武器に波乱を巻き起こす
豊富な舞台経験を武器に波乱を巻き起こす

著者:東スポ競馬編集部