弥生賞5着を糧にダービー馬に輝いた武豊&キズナ
弥生賞5着を糧にダービー馬に輝いた武豊&キズナ

 今週末、中山競馬場ではGⅡ弥生賞ディープインパクト記念が行われる。

 昨年はのちのダービー馬タスティエーラが勝ち、その前2年はアスクビクターモア、タイトルホルダーとのちの菊花賞馬が優勝。副題となっているディープインパクトもここを勝利したあと、無敗の3冠馬となっており、クラシックを占う意味でも重要な一戦なのは間違いない。

 そして、それは必ずしも勝ち馬だけにとどまった話ではない。例えば2013年。この年の勝ち馬はカミノタサハラだったが、5着にはキズナの名があった。

 ディープインパクト産駒のキズナは武豊騎手を背に上々の末脚を披露したが、追い込み切れなかった。ここで出走権を取ってGⅠ皐月賞へ挑む予定でいた陣営には誤算となり、GⅢ毎日杯→GⅡ京都新聞杯という路線変更を余儀なくされた。しかし、これが奏功する。当時、武豊騎手は言っていた。

「弥生賞で権利を取れなかった時はがっかりしたけど、毎日杯と京都新聞杯を連勝したことで、この馬の持ち味を発揮できる乗り方が分かりました」

 結果、これがGⅠ日本ダービーの制覇につながるのだから、まさにケガの功名だったわけだ。

 さて、今年の弥生賞ディープインパクト記念にはキズナを父に持つシュバルツクーゲル(牡3・鹿戸)がスタンバイ。今年はどんなドラマが待っているだろう。約3か月後のダービーを占う意味でも注目したい。(平松さとし)

著者:東スポ競馬編集部