菊花賞ドゥレッツァ(右)と金鯱賞連覇を狙うプログノーシスが激突
菊花賞ドゥレッツァ(右)と金鯱賞連覇を狙うプログノーシスが激突

金鯱賞2024

[GⅡ金鯱賞=2024年3月10日(日曜)中京競馬場、芝2000メートル]

 2017年から3月施行となり、GⅠ大阪杯へのステップレースに(1着馬に優先出走権)。18年の覇者スワーヴリチャードは大阪杯を勝利し、のちにジャパンCも制した。また、22年の勝ち馬ジャックドールも翌23年の大阪杯でGⅠ勝利を決めており、一定の存在感はキープし続けている。

 サウジやドバイ、香港といった海外レースの〝余波〟は間違いなくあるだろうが、今年もGⅠ馬や昨年覇者の参戦で引き締まった一戦となった。

 まず注目は唯一のGⅠ馬ドゥレッツァ(牡4・尾関)だ。春のクラシックは出走がかなわなかったものの、条件戦を着実に勝ち上がって駒を進めた菊花賞。春のクラシックホース2頭(ソールオリエンス、タスティエーラ)を全く寄せつけない圧勝劇で、一気に戦力図を塗り替えてみせた。今回は初の中京、斤量59キロ、何より4歳世代のレベルが不透明な中で迎える復帰戦。それらをすべて払拭し、現役最強の座へ近づくことができるか。

 昨年の覇者プログノーシス(牡6・中内田)が最大のライバル。衝撃Vを決めた昨年のこのレース後、勝ち星はGⅡ札幌記念のみだが、海外GⅠを含めて2、3、5着と安定感は抜群だ。6歳を迎えてもまだ13戦目。悲願のGⅠ制覇に向けて連覇で弾みをつけたいところだ。

 この2頭の強力ラインに割って入るべく重賞ウイナーが複数スタンバイ。ヤマニンサルバム(牡5・中村)はGⅢ中日新聞杯での重賞初制覇を含む中京6戦5勝と現役屈指の中京巧者だ。重賞初挑戦だった昨年の当レースは7着に敗れたものの、1年間重賞でモマれて着実に力をつけてきた。プログノーシスとの0秒7差がどこまで詰まっているか力試しの一戦となる。

 白毛馬ハヤヤッコ(牡8・国枝)も昨年4着し、GⅢ中日新聞杯2着など中京は得意なクチ。脚質的に展開の助けは欲しいが、しぶとい末脚が生きる競馬になれば浮上の余地はあろう。また、ディープインパクト産駒のヨーホーレイク(牡6・友道)は22年のGⅡ日経新春杯を制して以来、約2年2か月ぶりの実戦。もし勝てば22年鳴尾記念=ヴェルトライゼンデの1年4か月ぶりという平地重賞の最長ブランク勝利記録を大きく更新することになる。

 また、菊花賞ではドゥレッツァの前に完敗した毎日杯勝ち馬シーズンリッチ(牡4・久保田)、新潟記念覇者ノッキングポイント(牡4・木村)のGⅢ勝ち馬2頭は適距離に戻って巻き返しを狙う。ほかにもここにきての安定感が光るエアサージュ(牡6・池添)、前走のGⅡ京都記念6着で重賞のメドを立てたブレイヴロッカー(牡4・本田)といった〝非重賞ウイナー〟も上位進出を狙う。

著者:東スポ競馬編集部