[GⅠ安田記念=2022年6月5日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝1600メートル]

昨年のグランアレグリア(右)まで4年連続連対中の前走ヴィクトリアマイル組

 春のマイル王者を決めるGⅠ安田記念(5日=東京芝1600メートル)。17年以降は1分31秒5→1分31秒3→1分30秒9→1分31秒6→1分31秒7と1分30〜31秒台での決着が続いているが、この頂上決戦にふさわしい高速決着で存在感を示しているのが前走・ヴィクトリアマイル組だ。18年&19年=アエロリット、20年=アーモンドアイ、21年=グランアレグリアと4年連続で2着を確保。牝馬そのものの出走数が9頭しかいない中での4連対は破格の高確率と言っても過言ではないだろう。

 では、今年もヴィクトリアマイル組から…といきたいところだが、そのレベルに疑問符がつくとなれば安易に手を出すのは少々危険かも。同レースのVタイムは近5回で2番目に遅い1分32秒2。週半ばの雨の影響で稍重に近い馬場だったという事情はあるにせよ、実際に稍重発表だった18年(1分32秒3)とはわずかにコンマ1秒差。同じ良馬場発表の19〜21年(1分30秒5→1分30秒6→1分31秒0)には大きく水をあけられているだけに、牡馬との混合戦で互角以上の戦いを演じられるかどうかは微妙と言わざるを得ない。

 ちなみに、良馬場の3回から安田記念2着へスライドした馬の自身前後3ハロンラップ合計は19年アエロリット=68秒5(33秒7+34秒8)、20年アーモンドアイ=68秒0(35秒1+32秒9)、21年グランアレグリア=67秒9(35秒3+32秒6)。68秒0〜68秒5を安田記念連対のボーダーラインと考えれば、今年のヴィクトリアマイル出走馬でそれに匹敵する数字を残したのは勝ち馬のソダシ(35秒1+33秒4=68秒5)しかいない。
 
 2着ファインルージュ(35秒4+33秒4=68秒8)、3着レシステンシア(34秒9+34秒1=69秒0)、5着ソングライン(35秒7+33秒2=68秒9)とここへ駒を進めてきた3頭はいずれもこのボーダーラインをオーバー。例年よりもややレベルが低いとの見方を覆せないままの参戦となれば、5年連続の連対にはすでに黄色信号がともっている。そんな見方もあながち的外れではないのかもしれない。

著者:東スポ競馬編集部