前走時とは違い、良化必至のローシャムパーク
前走時とは違い、良化必至のローシャムパーク

大阪杯2024

[GⅠ大阪杯=2024年3月31日(日曜)阪神競馬場、芝内2000メートル]

 GⅢ→GⅡと連勝して一気に頂点へ――勢い盛んに香港に乗り込んだ昨年のローシャムパークだったが、GⅠ奪取はならず。その敗因が分からないと今回の大阪杯でも買いづらいのだが、三嶋まりえ記者の取材によると、関係者は“予兆”を感じていたという。また、年が明け、変わってきてほしいところが変わってきている一方で、そのままの部分も…。だが、それこそが同馬の魅力だというから面白い。

【トレセン発秘話】表裏一体、相即不離…。最近、就職活動を控えた弟のエントリーシートを読んでいて思うのは、長所、短所というのは、言い方や捉え方ひとつだということ。例えば、“思いやりがある”は悪く言えば“おせっかい”かもしれません。何が言いたいかというと、一つの物事にはいろんな見方ができるということ。

 そのことを再確認させられたのが、今週のローシャムパークの取材です。「精神面は成長してほしいですが、フィジカル面に関しては今年に入ってすごく向上しました」と田中博師。

 このコメントから精神面よりも肉体面がセールスポイントなのかなと思っていましたが、よくよく聞いてみると、興味深い発言が。「でも、この馬の強みは“気持ちの強さ”なんです。走ることに対してまっすぐで、走りたい気持ちが強い。それが子供っぽくもあるんですけど、型にはまらないというか、無邪気というか。だから、この年でもフレッシュなんでしょうね。この精神面については、これからもうまく付き合っていかないといけないと思っています」。幼さがある性格で、前述したように成長の余地は十分。ただ、それは決して悪いことではなく、この馬の“長所”だったんです。

 3勝クラスを勝利後、重賞を連勝。破竹の勢いで挑んだ前走香港C(8着)は、GⅠの壁にはね返される形になりましたが、それには明確な敗因がありました。「前走時は入厩して10日くらいカイバを食べられなかったんです。いまだかつてそういう挙動は見せたことがありませんでしたからね。要因は分かりませんが、本来のローシャムパークではありませんでした。今回はそれがありませんし、香港から帰ってきてずいぶんと中身が良くなりました」(田中博師)。初の海外遠征を経て、またひとつ大人の階段を上ったローシャムパーク。今回はパワー全開の姿を見ることができそうです。

著者:三嶋 まりえ