昨年の川崎記念はウシュバテソーロが快勝(神奈川県川崎競馬組合提供)
昨年の川崎記念はウシュバテソーロが快勝(神奈川県川崎競馬組合提供)

川崎記念2024

[JpnI川崎記念=2024年4月3日(水曜)4歳上、川崎競馬場・ダート2100メートル]

 全日本的なダート競走の体系整備に際して、今年から4月に行われる川崎記念。それに伴い、1着賞金も8000万円→1億円へと増額された。初のナイター開催でどんなドラマが待っているか。

 過去5年の人気別成績では1番人気が〈2・3・0・0〉と信頼度が高い。対して2番人気は昨年ウシュバテソーロが制したものの、〈1・0・1・3〉と信頼度が低い。過去5年で南関東所属馬が1勝2着2回と好走例がある点も見逃せない。

 今年の出走馬で今一番勢いがあるのはセラフィックコール(牡4・寺島)だろう。昨年の11月のGⅢみやこS(京都ダート1800メートル)で無傷の5連勝を飾りダートグレード初制覇。レース上がり37秒4の中、同36秒1の鬼脚を発揮し楽々と3馬身差で突き抜けたパフォーマンスは目を見張るものがあった。初めて一線級相手だったGⅠチャンピオンズC(中京ダート1800メートル)こそ10着に敗れたが、前走のJpnⅡダイオライト記念(船橋ダート2400メートル)を4馬身差で圧勝。初の川崎2100メートルになるが、タフな流れは歓迎のタイプで苦になるとは思えない。中間も順調そのもの。GⅠ級初制覇へ視界は良好だ。

 2022年のJPnⅠジャパンダートダービーの勝ち馬ノットゥルノ(牡5・音無)は昨年8着に惨敗しているが、前走の佐賀記念を4馬身差で圧勝。左回りは芝を含め6戦して連対歴がないが、1年7か月ぶりの勝利が起爆剤となればこの舞台でも軽視は禁物だろう。鞍上・武豊の手綱さばきも怖い。

 ディクテオン(セン6・吉岡)は昨年JpnⅡ浦和記念→JpnⅡ名古屋グランプリとダートグレードを連勝。前走のダイオライト記念こそ4着も約2か月の休み明け。元来が叩き良化型のタイプで、一度使われた今回は前走以上の走りが期待できそう。

 1997年ホクトベガ以来牝馬の勝利はないが、今年のメンバーは強力だ。アイコンテーラー(牝6・河内)は昨年のJpnⅠ・JBCレディスクラシックの勝ち馬。距離、コースともに初となるが左回りは得意だし、ドゥラメンテ産駒で血筋からは経験のない2100メートルでも自分のリズムで運べれば牡馬相手でも怖い存在になりそう。グランブリッジ(牝5・新谷)はエンプレス杯、関東オークスと川崎2100メートルのJpnⅡで2戦2勝。牡馬が相手でもこの舞台なら一発があっても不思議はない。

 対する地方勢は川崎所属のライトウォーリア(牡7・内田勝)が念願のJpnⅠ制覇を狙う。今回と同舞台のSⅢ報知オールスターCを快勝。舞台適性の高さを生かしてJRA勢に真っ向勝負を挑む。道営所属のシルトプレ(牡5・米川昇)は道営記念(門別2000メートル)の覇者。川崎コースは2歳時に鎌倉記念を勝っており、コース替わりに不安はない。充実期を迎えている今、JRA勢相手にどのようなレースをするか興味深い。

著者:東スポ競馬編集部