東スポ読者の皆さま、1か月のご無沙汰でした。調教師の蛯名です。

 3月の蛯名厩舎は1勝。ちょうど先週の日曜中山5Rをエランで勝たせてもらいました。今回はヤス(岩田康)に頼んだのですが、さすがの騎乗でしたね。ちょっと怖がりというかフワフワする面があり、切れるというよりは持続的に脚を使うタイプ。そんな特徴を戦前に彼に伝えたところ、好位の外から早めに踏んでいくような競馬で持ち味を引き出してくれました。まだこれから良くなってくる馬ですし、この時期にひとつ勝たせてもらって助かりました。

 さて先週末にはドバイでたくさんの国際競走が行われましたね。日本馬も大挙出走して、UAEダービーではフォーエバーヤングが優勝しました。この結果を受けて“日本馬が1勝しかできなかった”的な論調の記事も見ましたが、個人的には改めて日本馬の底力を感じた1日でした。それというのも8競走のうち7競走に日本馬が出走して、2着が4頭。上位人気に推された馬もたくさんいて、結果は1着が1頭でも、“存在感”という意味では本当に大きかったと思うんです。世界に通用しなかった時代から、芝では世界に通用する時代が来て、そして今ではダートでも世界に通用するようになった。自分がこの世界に入った頃には考えられないことで、感慨深いものがあります。

 そんななか国内では今週からいよいよ3歳のクラシックがスタート。残念ながら蛯名厩舎からは桜花賞、皐月賞に管理馬を送り出せませんでしたが、土曜GⅡニュージーランドTにはブライトマンが出走します。

実戦でエネルギーが爆発すればチャンスは十分あるブライトマン
実戦でエネルギーが爆発すればチャンスは十分あるブライトマン

 正直、ポテンシャル的にはGⅡでも全くヒケを取らないと思っています。未勝利戦の勝ちタイムも本当に優秀でしたから。一方で現状は気難しいというか、あふれ出る元気を内にしまい込めないんですよね。普段の運動でもぴょんぴょん跳ね回っていて、身体能力の高さと同時に若さも丸出しで…(苦笑い)。

 今回は(三浦)皇成とのコンビになりますけど、追い切りには2週続けて乗ってもらって、特徴はつかんでもらっています。あり余るエネルギーをため込んで、実戦で爆発させてくれればチャンスはあるはず。NHKマイルCの優先出走権を目指して頑張ってほしいですね。

著者:藤井 真俊