キズナ産駒の中でも異彩を放つサンライズジパング
キズナ産駒の中でも異彩を放つサンライズジパング

皐月賞2024

[GⅠ皐月賞=2024年4月14日(日曜)3歳、中山競馬場、芝内2000メートル]

 牡馬クラシック第1冠の皐月賞(14日=中山芝内2000メートル)がいよいよ目前に迫ってきた。紅一点の2歳中距離女王レガレイラや、凱旋門賞馬ソットサスを兄に持つ超良血シンエンペラーなどハイレベルの混戦ムードとなったが、当欄注目は若駒Sの勝ち馬サンライズジパング。好調キズナ産駒の中でも特に異彩を放つこの馬が、13番人気3着のホープフルSに続く「黄金」をもたらす。

 現3歳世代はキズナ産駒が大活躍中。今年に入りクイーンズウォーク(クイーンC)、ジャスティンミラノ(共同通信杯)、シックスペンス(スプリングS)が重賞勝ちを決め、先週の桜花賞でもライトバックが7番人気3着するなどその勢いはとどまるところを知らない。

 ならば、今週の皐月賞も同産駒を狙わない手はない。当欄が注目するのは、ジャスティンミラノ…ではなく芝・ダートの二刀流で頭角を現してきた音無厩舎の期待馬サンライズジパング。ここでも強力ライバルとなるレガレイラ相手に同舞台のホープフルSで3着と肉薄しており、世代トップレベルの実力はすでに証明済み。当時は単勝13番人気と戦前の評価は決して高くなかったが、「最後の不利も痛かったですし、4角でもだいぶ外に振られていますしね。スムーズならもっと差が詰まっていたと思います」。担当の平井助手はその走りがフロックでないことを強調する。

 返す刀で臨んだ前走・若駒Sは直線、外から豪快に突き抜けて1馬身3/4差のV。見た目には完勝と言える内容だったが…。「当日は雨も降っていたし、掘れる馬場で…。フットワークの大きい馬なので進んでいかなかったし、道中は何回もノメっていた。エンジンがかかってからはいい伸びでしたけど、あれを見るとパンパンの良馬場でどんな走りをするのか見てみたいな、と」。逆風が吹く中であれだけのパフォーマンスを披露したのだとしたら、秘めた能力は底知れない。

 唯一、気になるのは予定していた弥生賞を右トモの違和感で回避した臨戦過程。その点について平井助手は「休んだ後は順調に立ち上げられて、先週の追い切りに乗った(菅原明)ジョッキーも“このひと追いでだいぶピリッとしてくると思います”と。もともとトモに緩さのある馬でしたが、使っていくうちにだいぶしっかりしてきましたね」と笑顔でノープロブレムを強調した。

 内回り2000メートルで行われる皐月賞は激流→タフな底力勝負となりやすいが、「ダートでも大きいところを狙える」という同馬にとって持久力勝負はむしろ歓迎。日の出の勢いを見せるキズナ産駒の中でも異彩を放つ二刀流サンライズジパングが、特大ホームランで牡馬クラシック第1冠を沸かせてみせる。

著者:東スポ競馬編集部