[GⅢエプソムカップ=2022年6月12日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝1800メートル]

 武豊=ドウデュースの勝利という大団円で幕を閉じた今年の日本ダービー。本家である〝ザ・ダービー〟が行われる舞台がイギリス・エプソムダウンズ競馬場だ。日本ダービーが50回となった1983年に同競馬場と東京競馬場が姉妹競馬場として提携。これを記念すべく84年に創設されたレースがこのGⅢエプソムCだ。現在に至るまで一貫して舞台は東京芝1800メートル。斤量設定は95年までがハンデ戦だったが96年以降は別定戦へと変更されている。2000年からはGⅠ安田記念が前倒しされることになり、同レースの翌週施行で定着。春のマイル王決定戦に出走がかなわなかった組の受け皿としても機能している。13年は実際に除外→スライド出走のクラレントが優勝を果たした。

初タイトルを目指すジャスティンカフェ

 ジャスティンカフェ(牡4・安田翔)は、安田記念を決定順20位で除外に。昇級初戦がいきなりのGⅠではさすがにハードルが高いだけに、GⅢ転戦でむしろチャンスは広がったか。昨年4月のGⅢアーリントンC13着を除けば、全戦で複勝圏内を確保と安定感は十分。さらに直近2走は出走中最速上がりを駆使して2→3勝クラスを連勝と持ち前の末脚にはすごみも備わってきた。デビュー2戦目のアルメリア賞(1勝クラス、2着)以来となる1800メートルの距離さえこなせば初タイトルが見えてくる。

 実績に注目すればザダル(牡6・大竹)が最右翼の存在だ。オープン特別〜GⅢの4勝をいずれも左回りの芝1600〜2000メートルでマーク。何より昨年の当レース制覇が当条件への高い適性の証明となる。裏を返せば右回り・中山が舞台だった前走・GⅢダービー卿CTの結果(10着)で評価を下げる必要はない。前年比で2キロ増となる58キロの斤量さえ克服すれば連覇の可能性も高い。

 同じく58キロを背負うトーラスジェミニ(牡6・小桧山)も実績は互角だが、こちらはオープン〜GⅢの4勝が右回りの芝1600〜2000メートル。20年当レースが56キロで3着止まりだと押さえ評価までか。シャドウディーヴァ(牝6・斎藤誠)は18戦目の重賞挑戦となった昨年のGⅡ府中牝馬Sで初タイトルを奪取。以降は4戦中3戦がGⅠとあり結果を出せていないが、相性の良いコースのGⅢならば牡馬相手でも軽視はできない。

 ガロアクリーク(牡5・上原博)は3歳時にGⅡスプリングS1着、GⅠ皐月賞3着とクラシック路線を歩んだ実力馬だ。前走・都大路S(6着)は関西への輸送でマイナス10キロと馬体を減らしたことが敗因か。地元戦に戻っての巻き返しに注意を払いたい。同じ5歳のダーリントンホール(牡・木村)もGⅢ共同通信杯1着、皐月賞6着の実績。昨秋からはマイル路線に転じて5→7→2→3着と勝ち切れていないが、共同通信杯と同じ舞台で2年4か月ぶりの勝利を手にすることができるか?

著者:東スポ競馬編集部