8日に行われた東京ダービー(大井2000メートル)は6番人気のカイル(牡・浦和=小久智)が好位から抜け出し、2着馬に2馬身の差をつけて快勝。重賞初制覇で南関東3歳の頂点に立った。

今年の東京ダービー馬カイル(TCK提供)

 父は交流重賞4勝のトーセンブライト、母トーセンヴェール(その父クロフネ)という血統。2019年の南関東2冠牝馬トーセンガーネットを半姉に持つ。馬主は「トーセン」の冠で知られる島川隆哉氏で、生産牧場は同氏が創設したエスティファーム。

 くしくも、4月25日の浦和1Rドリームチャレンジ2歳新馬(800メートル)で南関東今年最初の新馬勝ちを収めたのは、カイルと同厩舎、同馬主、同生産牧場のサムタイムアゴー(牡)だった。こちらは新種牡馬マクマホンの産駒。2日の2歳一(浦和1300メートル)も制し、デビューから2連勝を決めている。

 マクマホンはイタリア産馬。現役時代は島川隆哉氏の勝負服で走り、17年のイタリアダービーとカタールダービーを制覇した。引退後はエスティファームのプライベート種牡馬として導入されている。

 島川オーナーの期待は大きく初年度となる19年は34頭に種付けし、26頭の産駒が誕生。エスティファーム自慢の良血牝馬が相手に選ばれており、2年目以降も48頭、44頭もの種付けをこなしている。

 マクマホン一本で勝負するためか、前述トーセンブライト、豪GⅠ2勝のブレイブスマッシュを出したトーセンファントムを種牡馬から引退させている。島川オーナーのこの情熱が、なんとか実を結んでほしいものだ。

 ちなみにマクマホンの父系をさかのぼると、ラモンティ〜マルティノアロンソを経てマルジュにたどり着く。そう、同じく今年から産駒を送り出したサトノクラウンの父といえよう。直子と間に2世代入った産駒が同じ年に種牡馬デビューするというのも、めったに見られない光景だ。

 サトノクラウン産駒は5日の東京芝1400メートルでクラックオブドーン(牡・中舘)が新馬勝ち。一方、マクマホン産駒はJRAでトーセントゥーリオ(牡・小野)、トーセンサクセス(牝・土田)の2頭がデビューしたが、結果を残すことはできなかった。2歳戦はまだ始まったばかり。今後の産駒たちにも注目したい。

著者:東スポ競馬編集部