豪快な走りでウッドを蹴散らすタイトルホルダー(右)

[GⅠ宝塚記念=2022年6月26日(日曜)3歳上、阪神競馬場・芝内2200メートル]

 1990年オグリキャップの15万2016票を4万票近く上回る歴代最多の19万1394票(ファン投票1位)でのグランプリ選出で、ファンの絶大なる期待を背負って天皇賞・春に続く3つ目のGⅠタイトル獲得を目指す。

 注目の最終追い切りは午前7時半に主戦・横山和を背に馬場入り。入念に体をほぐしてから美浦南ウッドで併せ馬が行われた。古馬1勝クラスのアムールマルルーを相手に、内からじっくり2馬身追走。軽快なリズムで徐々にピッチを上げていき、楽な手応えのまま直線へ。横山和の手綱はがっちり押さえられたままだったが、馬場のド真ん中をスピード感たっぷりに駆け抜けて最後は豪快にチップを蹴散らしながら併入でフィニッシュ。5ハロン67・7秒、しまい1ハロンは11・2秒と鋭さ満点の伸びで締めくくった。

 この動きに対し、栗田調教師は「放牧から帰るごとに精神面と肉体面のバランスが取れて、レースに向かう調整がしやすくなっている。3週間の放牧から帰厩後は、1週前追いは全体的にいい時計で行こうと負荷をかけた。今日の最終追いでは折り合い面の確認、息遣いなどを確認したが、すごくいい動きだった」と満足げ。

 同世代のライバルでもあるエフフォーリアに対しては「距離短縮、メンバー構成、相手関係など、この馬にとって超えなければいけない課題がある。エフフォーリアには3回とも力の差を見せつけられており、春2回勝って成長した姿でどこまで差を詰められるか」と4度目の戦いへの意気込みを口にした。

 不出走馬を除く、過去10年のファン投票1位馬の成績は1→1→15→3→9→6→1着で勝率は優に4割を超える。しかも名馬オグリキャップの持つ最多得票数を大幅に塗り替えた上での出走で、絶大なるファンの後押しを前に負けるわけにはいかない。

 まずは打倒エフフォーリアを達成し、現役最強の称号を獲得。その上で10・2凱旋門賞へ――。世界への飛翔に向けてもここは試金石の一戦だ。

著者:東スポ競馬編集部