[GⅢラジオNIKKEI賞=2022年7月3日(日曜)3歳、福島・芝1800メートル]

 1952年の創設当時は皐月賞の前哨戦として行われていたが、1954年からは6〜7月のこの時期へ移行。その後もレース名表記や細かい施行規定の変更はあったものの、夏のローカル競馬の本格スタートを告げるレースとして定着している。

 もっとも、当レースの最大の特徴はハンデ戦であること。キャリアの少ない3歳馬に〝能力差〟の数値をつけることへの違和感は毎年のように指摘され、時には「1キロ重い」「思ったより軽かった」といった声も。「1勝クラスを勝っていれば○キロ」「オープン勝ちがあれば○キロ」と何となくの目安はあるが、ハンデキャッパーにとってはなかなか大変な作業だろう(もちろん予想も)。

狙いは非GⅠ組か

 上位ハンデを課せられる傾向にある王道=クラシック路線を歩んできた馬たち。サトノヘリオス(55キロ=牡・友道)はGⅠ2戦(ホープフルS、皐月賞)では結果が出なかったものの、スプリングS3着と世代上位の力は示した。2歳時には2戦連続でのレコードVがあり、開幕馬場のスピード競馬になれば怖い存在だ。

 他では、弥生賞ディープインパクト記念3着馬ボーンディスウェイ(55キロ=牡・牧)、アネモネS勝ちクロスマジェスティ(53キロ=牝・水野)、デイリー杯2歳S2着ソネットフレーズ(54キロ=牝・手塚)らがGⅠでの経験を糧に巻き返しを狙うが…過去10年で前走GⅠ出走組は0勝という不吉なデータも。ならば〝非GⅠ組〟を狙うのも手だろう。

 56キロのベジャール(牡・田中博)は毎日杯2着の後は、ダービーも視野に入れつつ待機。この厩舎らしく無理のないローテが組まれており、成長度を武器に重賞取りを狙う。また、白百合S勝ちフェーングロッテン(55キロ=牡・宮本)はここ2走で見せた先行力が小回り福島の舞台で生きてきそうだ。

白百合S勝ち馬フェーングロッテン

 さらに、デビューから4戦連続連対中のゴーゴーユタカ(54キロ=牡・武井)、中山での1勝クラスVが圧勝だったショウナンマグマ(53キロ=牡・尾関)、プリンシパルS5着グランディア(54キロ=牡・中内田)らも争覇圏。各馬とも秋に向けてキッチリと賞金を加算したいところだ。

著者:東スポ競馬編集部