時計の裏付けは必ずしも…

昨年は日本レコードを樹立したCBC賞

[GⅢCBC賞=2022年7月3日(日曜)3歳上、小倉・芝1200メートル]

 前年の1分08秒7(稍重)から1分06秒0へと大きくジャンプアップ。思わず目を見開いてしまうような超高速決着となった昨年だが、これは開催場所が阪神→小倉へと替わったがゆえ。開幕週の絶好馬場といえども、前半3ハロンは32秒3の超速ラップ。それでいて上がりも33秒7に収まったとなれば、驚天動地の日本レコード樹立も納得の結果と言えようか。

 昨年の当レースを引き合いに出すまでもなく、小倉芝6ハロンでは前半3ハロン32秒台の入りがデフォルト。これだけのハイスピードバトルについていくためには時計の裏付けが必要と言いたいところだが…。昨年の勝ち馬ファストフォースは持ち時計1分08秒3の段階でVゴールを決めている。時計の裏付けがなくとも、オートマティックに速い時計の出る馬場。そう考えると、攻略の手がかりは別のアプローチから見つける必要がある。

一線を画す経験値

今年は56キロでの臨戦も速力が魅力のファストフォース(左)

 当時のファストフォースは道営からJRAに再転入して芝6ハロンを4戦消化。馬場レベルに恵まれなかったこともあって目立った走破時計を残すことができなかったが、この4戦の前半3ハロン通過は34秒3→33秒4→33秒2→34秒5。2度も33秒台前半のハイラップを経験していたのは見逃せないポイントだ。

 走破時計よりも中身の濃さ=高速ラップへの耐性が問われるとなれば、今年の最有力候補として浮上するのはやはり昨年の覇者であるファストフォース。昨年V後にスプリンターズS、高松宮記念のGⅠステージで一線級相手にモマれた経験値は他馬と一線を画すもの。近走の結果はひと息とはいえ、ハンデは昨年の52キロから4キロ増の56キロにとどまった。〝思い出の地〟で復活ののろしを上げても何ら不思議はあるまい。

著者:東スポ競馬編集部