【新人記者・栗栖歩乃花のトレセン日記】
 トレセンで取材していると、たくさんの馬に出合いますが、その中でも特別な思いのある馬がいます。土曜東京のクロッカスS(芝1400メートル)に出走するプリティディーヴァ(牝3・田中博)もその1頭。デビュー直前のプリちゃんを取材した新人記者がカラー面デビューということでお互い「新馬ちゃん」と紹介されました。そんな“同期”は早くも2戦2勝して、3連勝を目指しています。

 ダリア賞の後に骨折で休養していたので、けがの程度が気になるところ。山崎助手は「よくある部位の軽い骨折です。症状を抱えながら走っている馬もいます。競馬を頑張ってくれて、しっかりお休みできるタイミングでしたので」と手術と休養にあたっての経緯を話してくれました。

プリティディーヴァについて近況を教えてくれた山崎助手(右)
プリティディーヴァについて近況を教えてくれた山崎助手(右)

 帰厩後は順調に調整が進んでいるプリちゃん。過去にも取材をしましたが、特に印象に残っているのは“我が強い”ということ。そんな性格は3歳になっても変わらないようで「(我の強さが)ちょっと増しました」。あまりよくないことなのかなとも感じましたが、意外とそうでもないようです。

「(ダリア賞の時は)小学生ぐらいだった子が半年弱で中学生ぐらいになったかなというイメージ。中学生になったら自我も芽生えてきて、より“らしさ”が出てくる時。もともと幼さがありましたが、少し大人になって自分を主張してくるようになったかなというふうに捉えているので悪いことだとは思っていません」

 管理する田中博調教師も、その個性を大切にしているそうで「我の強さを持っている女の子なのですが、それを型にははめ込まず、尊重しつつ教育しています」。プリちゃんの“らしさ”を第一に調整が進められていました。

 もう一つ気になったのは前走時に「距離がもう少しあったほうがいい馬」と話していたことについて。山崎助手は「おっとりしている馬は千二・千四だとレース序盤に置いていかれます。この子は速い脚がないので後ろの位置になるとキツいかなという面で距離があってもと以前は話しました」と当時の思惑を説明してくれました。しかし、今はその千四という距離に違った印象を持っているそう。「少し硬さもある分、以前よりもスイスイっと進んでいくので、そのあたりは(千四に対して)いい印象が持てます」

 田中博師が「今回が試金石」と話すように春のクラシック戦線に向けて大事な一戦。成長を遂げつつあるプリティディーヴァに注目です。

著者:東スポ競馬編集部