きさらぎ賞2025
[GⅢきさらぎ賞=2025年2月9日(日曜)京都競馬場、芝外1800メートル(3歳)]
2016年サトノダイヤモンド(菊花賞)を最後に、勝ち馬からクラシックホースが出ていないGⅢきさらぎ賞(9日=京都芝外1800メートル)。8頭立ての6番人気Vだったアメリカズカップ(17年)、同じく8頭立てで7番人気の勝利だった20年コルテジアのような穴狙いは決して無理筋ではない。今年、高配の使者となるのはスリーキングス。新馬戦のアクシデントは、その後の敗戦を“帳消し”にする材料だった。
改めてスリーキングスが新馬勝ちした時のことを振り返ってみたい。その印象は“強烈”。道中で徐々にポジションを上げていくと長く脚を使って4コーナーでは早め先頭に抜け出そうかという形。直線で外からかわされたところでこれに屈するかと見えたが、そこから勝負根性を発揮して差し返してのV。
ただ…、次走の敗戦を分析する上で、重要なのが直後のアクシデントだ。ゴール入線後も外を並走する2着馬に対しての闘志が消えることなく、そのまま1コーナーを曲がらず外ラチへ向けて突進。相手も道連れにラチへと突っ込んで騎手を振り落としてしまったあのシーンだ。
次走の京都2歳Sへ向かう直前、上村調教師はこの時の事象をこんな言葉で振り返っている。
「もともと調教でもそういった若さというか、危なっかしいところは見せていたから…。レース自体は上手に走れていたし、幸い大事には至らなくて良かったけど…。この中間の併せ馬での追い切りでもゴール板を過ぎてもなかなか止まろうとせず、併走した相手が追いかけていって体を並べてようやく止まってくれるという感じもあって、レースへ向けてはちょっと心配なところではある」
まさに、その不安が5着敗戦につながった。8頭立ての少頭数で序盤こそ好位置に収まったものの、勝負どころで勝ち馬のエリキングが進出したところではいったん待つ形となり、追い出してからの反応も遅れ、ジリジリとしか脚を使えなかった。「新馬戦でああいうことがあったから2走目は慎重に構えざるを得ないところもあったんだと思う」と上村師。続く自己条件の1勝クラスでも6着に敗れるわけだが、このレースに関しては間隔が空いたことによる馬体の余裕がレース前から示唆されていた。
この中間は確実に上昇の波に乗っている。「走りに軽さが出た感じ。上積みは十分で、今回は調子を上げてレースに臨めると思う。やはり体力があって長く脚を使えるというイメージ。これまで二千を使ってきたけど、スタートしてからコーナーまでの距離が長いワンターンの方がポジションを取りやすいだろうし、レースもしやすくなると思う」
上村師の期待値の高さは次の言葉に集約されている。「何とかクラシック路線に乗せたい馬だからね」。有言実行の激走を期待したい。

著者:東スポ競馬編集部


プロバイダならOCN














