全5勝中4勝が左回りのサンレイポケットだが…

[GⅢ函館記念=2022年7月17日(日曜)3歳上、函館・芝2000メートル]

 近10戦中9戦が左回りで、全勝ち鞍5勝のうち4勝が左回り。成績的には完全なるサウスポーのサンレイポケットだが、先月の陣営の行動を見れば、回りの左右にこだわる必要はないようにも思える。

 休み明けの鳴尾記念で3着となった後、厩舎が目標として調整を進めていたのが宝塚記念。早くからひと叩きして宝塚という目標を設定して、右回りのグランプリ競走に勝負を懸けていた。結果、出走ラインに乗れず除外となってしまったが、右回りがまるでダメならこれら一連の動きは考えられない。実際に3走前に右回りの阪神で行われた京都記念では、逃げた伏兵アフリカンゴールドがそのまま押し切る淡泊な展開を、4角9番手から上がり33秒8の脚で差し込んで6番人気3着に健闘している。

「今じゃ右回りは全然問題ないからね。今はジョッキーがある程度位置を取りに行く競馬もしてくれているし、ハンデと小回りで置かれないかというほうがカギになりそう」とは鵜木助手。

何としても賞金加算を

 休み明けは走らないタイプが、前走・鳴尾記念では最速タイ=33秒6の決め手で3着に強襲。攻め動かない馬が、今年に入って、自身初となる坂路ラスト1ハロン11秒台を複数回マークするなど、7歳にして妙に馬が成長しているフシも見せている。遅咲きの充実期に突入している古豪にすれば、初のローカル小回りも恐れるに足りずだ。

 ジョッキーも賞金加算のため、やれることはすべてやってくれている。主戦の鮫島駿は現在函館に滞在しているのだが、6日に行われた1週前追い切りではこの馬のために栗東まで駆け付けて追い切りに騎乗。シャープな伸びを見せつけた(ウッド6ハロン86・8―37・8―11・5秒)。「しまいしっかり動けていたし、予定が延びた影響はないね。ブリンカーを着ける予定だし、それで勝負どころでモタモタする面が解消すれば」(鵜木助手)

 本来狙っていた宝塚記念で直面した賞金不足問題。その課題を恒久的にクリアするには、結果を出すのみ。どんなレースにも使えるよう、函館記念がメイチの勝負になる。

著者:東スポ競馬編集部