カデナに騎乗し自身の重賞連勝を狙う今村聖奈

[GⅢ中京記念=2022年7月24日(日曜)3歳上、小倉・芝1800メートル]

 中京を舞台とする重賞は流転の歴史をたどることが多い。その筆頭が1996年に芝2000メートルのGⅡから1200メートルのGⅠへと変貌と遂げた高松宮杯(現・高松宮記念)だ。他にも、GⅡ→GⅢ降格の憂き目に遭ったCBC賞、施行時期の変更に伴い名称が変わったウインターS→東海S、父内国産馬限定→牝馬限定へとリニューアルされた愛知杯などなど…。

 当レースの創設は53年、当時の名称は中京開設記念だった。その初代勝ち馬は牝馬ながら同年の天皇賞・春を制していたレダ、第17回(69年)は、前年のダービーを制したタニノハローモアが優勝と歴史的名馬の名も。黎明期は距離、砂→芝、施行時期などさまざまな変遷を経たが、グレード制導入後は2〜3月施行の芝2000メートルのハンデGⅢが基本設定に。しかし、中京の重賞らしく激震が2012年に待っていた。06年創設のサマーシリーズ(スプリント、2000)に同年からマイルシリーズが加わることに。その開幕戦(現在は米子S)として7月施行の1600メートル戦へと装いを新たにしたのだ。さらに京都競馬場の改修工事の影響を受けて2020年は阪神が舞台に、そして21〜22年は小倉芝1800メートルとマイルからはみ出た条件で行われる異常事態となっている。

 実績最上位は、重賞3勝を誇る古豪カデナ(牡8・中竹)だ。今年1月以降はダートに主戦場を移しているが、小倉の芝は19年GⅢ小倉記念2着、20年GⅢ小倉大賞典1着と得意の舞台だ。8歳を迎えた今年も2月の小倉大賞典はトップハンデ57・5キロを背負いながら3着に健闘。今回も斤量との戦いが待っているが、トップハンデ57・5キロでも得意コースならば軽視はできない。鞍上は3日のCBC賞で重賞初騎乗初制覇を成し遂げた今村聖奈。注目度でもこの馬が一歩リードか。

 カテドラル(57キロ=牡6・池添学)は、昨年のサマーマイルシリーズが惜しくも2位止まり。その点数(15ポイント)はGⅢ京成杯AH1着と当レース2着で稼いだものだった。前走・GⅠ安田記念は強敵相手に18着完敗も、得意の季節(7〜9月に4勝)でGⅢメンバーなら巻き返しの可能性も。

 ミスニューヨーク(54キロ=牝5・杉山晴)は、昨年暮れにGⅢターコイズSで重賞初制覇を達成、以降は牝馬路線を歩み今回が久々の牡馬相手となる。とはいえ小倉は4戦して掲示板を外したことがなく、昨年当レースが4着、直近の小倉日経オープンが3着と牡馬相手でも見劣らないパフォーマンスを披露。得意コースで重賞2勝目ゲットも十分に期待できる。

 コルテジア(56キロ=牡5・鈴木孝)は、20年のGⅢきさらぎ賞の勝ち馬。続くGⅠ皐月賞でもコントレイル相手の7着に健闘した。脚部不安のためGⅠ日本ダービー(12着)以来、2年ぶりの復帰戦となった前走・GⅢエプソムCが9着とはいえ、着差は0秒7とまずまずの内容を披露。得意距離で叩き2走目のここは完全復活があっても。

 他にも、前走の都大路Sで2着好走のダブルシャープ(56キロ=牡7・渡辺)は、3勝をする小倉が舞台ならば初タイトルのチャンスも。5戦連続で掲示板を確保と相手関係を問わず善戦が続くファルコニア(56キロ=牡5・高野)も、是が非でもGⅢのタイトルを手にしたいところ。最後に崩れたレースが昨夏のGⅢ小倉記念(6着)だけにコース克服が課題となるか。

著者:東スポ競馬編集部