淡彩スケッチ画家の加藤忠一さん(81)=星が丘在住=がこのほど、戦時中だった幼少期の記憶を書き起こし、挿絵を添えた『絵で見る幼子の戦争記憶』を電子書籍で出版した。

「暗い雰囲気知って」

加藤さんは画集を中心に、これまでも多くの作品を出版してきた。89作品目となる今回のテーマは「戦争」。1941年に生まれた自らを「戦争の記憶が残っている最後の世代」とし、昨今の時勢を危惧して記録に残すことを決めた。「私の戦争の記憶は幼少期のわずかなもの。それでも戦時中の暗い雰囲気を知ってもらいたい。不戦の誓いを固めることに少しでも寄与できれば」と、作品に込めた思いを語る。

書籍はショッピングサイト「Amazon」が提供する電子書籍サービス「Kindle」で100円で販売。また、電子書籍作成サイト(【URL】https://romancer.voyager.co.jp/?p=279025&post_type=nredit2)でも公開している。

問い合わせは加藤さん【携帯電話】080・8903・5370。