厚木市の古民家岸邸(上荻野792―2)に五月人形が展示されている。近隣の民家で実際に飾られていた鎧や兜など32点。大人が着用できる鎧や、ガラスケース入りの神武天皇や鍾馗(しょうき)、1935年頃に作られ戦火を逃れた品も。

人形に添えられているエピソードも面白い。「ひとつひとつの部品を組み合わせて陣をはる、パズルのようで楽しみながら飾りました」。「団地住まいなのでこいのぼりも小さめでした」「当時狭い部屋が五月人形でいっぱいになり寝る場所もないくらいでした」などつつましくも幸せな暮らしが見てとれる。会期は5月7日(日)まで。問合せは市郷土博物館【電話】046・225・2515。