横浜橋通商店街(高橋一成理事長)を5月10日、北海道石狩市の市立厚田学園の中学3年生4人が修学旅行で訪れ、厚田や北海道の産品などを販売した。同商店街は4月にも石狩市の別の中学校の修学旅行生を受け入れており、商店街や周辺の活性化へ向けて全国の学校や自治体との交流を広げていく。
石狩市厚田区は人口約1600人。同校は公立の小中一貫校で中学3年生は「9年生」となる。全校児童・生徒は36人。修学旅行は同日から2泊3日の行程で、厚田の産品を販売して地元をアピールすることを目的に最初に横浜を訪れた。
生徒4人は事前に学校付近にある「道の駅」と相談し、横浜で販売する商品を選定。生シイタケや松前漬け、イカの塩辛などを商店街事務所前に並べた。同時に厚田の魅力を伝える自作のパンフレットも配布。シイタケのほかにもメロンやホタテなどの名物や道の駅「あいろーど厚田」から見られる日本海に沈む夕日が絶景であることを伝えた。
販売を行った佐藤海王(りお)君は「初めて横浜に来たが、とてもにぎわっていると感じた」と商店街の印象を話し、「厚田はシイタケや海産物など、魅力的なものが多くある」とアピールしていた。
同商店街は4月下旬にも石狩市立浜益中学校の3年生4人を受け入れ、産品販売を実施した。ほかにも、2021年から秋田県湯沢市と交流を図り、同市の代表行事「犬っこまつり」で用いられる米粉を使った人形「犬っこ」を商店街で配布。交流が契機となり、22年12月には市の企画で商店街そばの大通り公園に同市名物の「七夕絵どうろう」を展示した。
高橋理事長は「商店街や大通り公園を使った企画で盛り上げたい」と話し、今後も各地との交流を深め、商店街活性化につなげたいとした。