タウンニュース社では、2023年統一地方選挙が行われた県内自治体について、改選後の市町と県の議会における女性議員の割合を集計し、改選前と比較した。小田原市議会(定数27)では4人増え10人となり、女性比率は37・0%となった。

4人に1人

県内では17の市町議選(定数495)が行われ、前回比17人増の125人が当選。改選後、33市町村議会に占める女性の割合は、前回比2・0ポイント増の25・0%となり、「4人に1人」が女性議員となった。県議選(定数105)では、前回と同様、女性19人が当選し、割合は18・1%(約5・5人に1人)となった。

小田原市議会では女性議員は改選前の6人から10人に増えた。現職は立候補した5人が全員当選する中、新人は8人中5人が議席を獲得した。女性の政治参加を呼び掛ける女性県議が応援した女性候補4人のうち3人が当選し、新たに女性だけの市議会派も設立されるなどの動きもあった。19年と比べ、女性比率は22・2%から14・8ポイント上昇し、改選があった県内市町議会の女性比でみると17市町のうち2位だった。県議選小田原市選挙区(定数2)は、現職2人(男1・女1)が再選した。

県西・湘南が伸び

今回改選した県と17の市町議会のうち、最も女性比が高いのは山北町で41・7%(女性5/定数12)。最も低いのは中井町で8・3%(女性1/定数12)だった(補選の湯河原町をのぞく)。今回の統一選では女性比は、県西や湘南エリアの伸び幅が大きかった。県西エリアでは小田原市(+14・8ポイント)、開成町(+8・3ポイント)、南足柄市(+6・3ポイント)、湘南エリアでは藤沢市(+11・1ポイント)、平塚市(+7・7ポイント)がそれぞれ増えた。

政府は管理職や政治家などのリーダー層を目指す「指導的地位」に占める女性の割合を2030年までに30%程度に高める目標を掲げている。