神奈川県が8月3日、2022年の県内入込観光客数を公表し、厚木市・愛川町・清川村を含む丹沢大山エリアの延観光客数が1千万人を超え、コロナ禍前と比較し回復傾向にあることが分かった。厚木市は248万7千人、愛川町も118万3千人と前年比9割増。一方清川村は10万人減少の230万4千人となった。
県全体の観光客数は前年より4681万人増の1億6406万人でコロナ禍前(19年)の8割まで回復。県は行動制限の緩和でイベントなどの再開が相次ぎ、観光需要が大きく上向いたことが要因と分析。すべての月で前年を上回ったほか、10月以降は、外国人の個人旅行受入の緩和などから、コロナ前・19年を超える人数となった。
丹沢大山エリア
厚木市・愛川町・清川村に秦野市・伊勢原市を加えた「丹沢大山エリア」の延観光客は1千184万人で、前年に比べ246万人の増加となった。コロナ禍で浸透したローカルツーリズムの影響で、19年の1千228万人に迫る勢いだ。
厚木市
厚木市は119万人増。宿泊が27万人、日帰りが222万人で、観光客消費額は144億5千402万円だった。
「鮎まつり」や「あつぎ国際大道芸」などのイベント再開が影響。地点別では「相模川」73万6千人(60万人増)が顕著だった。
愛川町
愛川町は58万人増。宿泊は5万人、日帰りは114万人、消費額は5億4千7万円だった。
リニューアルした「宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館」の来場者が前年4倍超の15万人となったことなどが影響した。
清川村
清川村は宿泊は9千人、日帰りは230万人、消費額は3億1739万円だった。
エリア唯一の減少。復活した「桜まつり」など増加分もあったが、コロナ禍でも多かった「宮ヶ瀬」来場者が分散し、10万人減の230万人となった。