晩夏の西八王子を盛り上げる「第22回踊れ西八夏まつり」が、9月2日と3日にJR西八王子駅北口周辺で催された。地域の活性化と親睦を深めようと、2002年から地元の西八商栄会(磯間光夫会長)が中心となって運営している。コロナ禍で4年ぶりとなった今回は阿波踊り15連、よさこいソーラン15チームの総勢850人以上が出演し、熱気あふれる演舞を披露した。
「八王子4大祭り」の一つに数えられるこの祭りだが、新型コロナの影響で中止が続いたことで、観客も踊り手も再開の日を待ちわびていた。そうした思いを表すように、今年は2日間で約7万人の来場者(主催者発表)があった。第1回から実行委員長を務め、地元の阿波踊りグループ「千人連」の連長でもある山下善弘さん(旭苑)は「こんなに長い間、踊れなかったのは初めて。それだけに感無量です」と、4年ぶりに西八夏まつりで踊ることができる喜びをかみしめた。
模擬店も盛況
祭りでは和太鼓や創作ダンス、チアリーディングなども披露され、飲食物などを扱う模擬店も出店。奉仕団体の東京八王子中央ライオンズクラブも4年ぶりにブース出店し、死亡時に目の不自由な人に角膜を提供する「献眼登録」(アイバンク)への協力を呼びかけた。同クラブの中原信之会長は「一人でも多くの人に登録してもらいたい。会員の交流と、クラブについて知ってもらう機会にもなっている」と活動の意義を語った。