綱島鎮守・諏訪神社(石川正人宮司)で8月26日、27日に、4年ぶりとなる御祭礼が開催された。26日の宵宮、27日の例大祭ともに、綱島のみならず近隣からも、開催を待ち望んでいた大勢の人が集まり、例年以上の盛り上がりを見せた。
両日とも、綱島東小学校横の道路には多くの夜店が立ち並んだ。出店数はおよそ90店舗。路上はたこ焼きや焼きそば、お面やりんご飴など、屋台を楽しむ人々であふれていた。綱島駅前には6カ所の神酒所が設置され、神輿が練り歩いた。担ぎ手も後ろをついて歩く見物人も一緒になって熱狂し、活気に満ちた声が飛び交った。
境内にもたくさんの人が訪れた。樽町から参拝に訪れていた家族連れは、「いろいろな屋台があって、見ているだけで楽しい。かき氷がおいしかった」と満喫できた様子。例年を超える参拝者の行列を前に、氏子執頭総代の竹生寿夫さんは「たくさんの人が参拝に来てくれてありがたい。とにかく楽しんでほしい」と笑顔を見せた。
毎年、多くの人でにぎわっていた御祭礼。しかし、コロナ禍の3年間は人を呼べず、祭事のみを行っていたという。夜店や神酒所の設置もなく、神輿も出ないため「寂しい感じだった」と竹生さん。同じく執頭総代の佐藤誠三さんは、「やっと、無事に開催できてほっとしている。我慢したぶん盛り上げたい」と意気込んでいた。翌27日、例大祭には例年の倍ほどの参拝客が集まった。神輿の御宮入りとともに境内に人があふれ、熱狂のうちに御祭礼は幕を閉じた。