横須賀市内の中学生を中心に構成される軟式野球チーム「若竹ライナー」が『オールジャパンベースボールリーグ中等部2023全国大会』へ出場する。同大会は9月16日(土)から3日間、埼玉県の大宮けんぽグラウンドで行われる。(一社)オールジャパンベースボールリーグの主催。
今年の春と夏に行われた神奈川県予選でどちらも優勝を果たし、1位通過で同全国大会へ駒を進めた。
チームの軸は強力な打線と安定した守備力。練習時間の多くを打撃練習に使う。「(ノックとは違い)生きた球を選手が捕球するため、必然的に守備力も上がる」と藤本浩司監督は分析する。主将を務める公郷中3年の片桐琉彗(りゅうせい)さんも同様に「長打、単打を打ち分けられるバリエーション豊富な打線」とチームの特色を語った。
「まずはベスト4。そこに入ってから優勝までの道を考える」と藤本監督は目標を話す。全国の舞台で選手に余計なプレッシャーを与えず「失敗があっても悔いのないように一生懸命プレーしてほしい」と願いを込める。
同大会は全国から32チームが出場。4チームでリーグの予選を勝ち抜いた1位のみが決勝トーナメントへ進出する。勝ち点が同点の場合は得点数や失点数で勝敗を決する。得意の強打で点数を稼げるかが勝敗のカギを握る。
3年生にとっては、同大会と秋季市民大会で最後の公式戦となる。この2つの大会が終われば、3年生はチームのサポートや高校野球へ向けた準備を進める。
「ここまであっという間の3年間だったが、キャプテンとして(全国へ連れていけて)ほっとしている」と片桐さんは振り返る。
勢いをつけたい初戦の相手は群馬県代表の「TMGベースボールクラブ」。相手チームの情報は少ないが、「やれることはやってきた。それを出すだけ」と藤本監督は意気込んだ。