コロナ禍を経て4年ぶりに通常開催される道灌まつり。また6年ぶりに姉妹都市の長野県茅野市から「御柱」がやってくる。これに先駆け市観光協会がバスツアーを敢行。茅野市で9月10日に「綱打ち」が行われ、伊勢原市民らが「木造り」を体験した。
御柱祭は信州諏訪大社で7年ごとの寅と申の年に行われる祭り。その中で山中で切り出した巨木を里へと曳きだし、神社までの道中を曳く「御柱里曳き行」が、伊勢原にやってきて、道灌まつりに華を添える。
綱打ち体験
バスツアーには市民や観光協会の職員ら30人ほどが参加。現地では茅野市の市長をはじめ350人もの地元住民が出迎え、御柱を曳行する綱を作る「綱打ち」が行われた。綱打ちは、大勢が何本もの細い縄を束ねて持ち、掛け声にあわせて結っていき、最終的に1本の太い綱にするもの。参加者からは「地元の方に親切に教えていただき良い経験になった。まつりでの里曳きが楽しみ」との声が上がっていた。
茅野市と姉妹都市提携
茅野市との姉妹都市提携は1986年1月。伊勢原市の市制15周年を機に「より身近な市民交流の場を」と提携にむけて準備が進められた。候補地選定には、自治会や市民団体のメンバーらで構成される「伊勢原市国内友好都市提携委員会が検討を重ね「市民に魅力ある都市」「相互の文化の交流が図れる」などの理由で提携が実現した。
9本目の御柱
御柱は姉妹都市提携された年の道灌まつりで初お目見えして以来、今年で9本目を迎える。茅野市の御柱祭の関係者と親交があり、山中で御柱を選定する仮見立てから関わっている阿夫利睦の磯崎敬三会長は「今年で5本目に関わらせてもらっている。市制50周年、道灌まつり55回記念と過去2回御柱が延期になった。茅野の皆さんの熱い思いもあり、最高のまつりになると思う。楽しみにしていただけたら」と話す。御柱里曳き行は10月1日(日)、9月29日までは市役所1階ロビーに御柱で使用する「曳き綱」が展示される。