バスケットボールの「第76回全国高校選手権大会(ウインターカップ)」の県予選を兼ねた県高校秋季大会の決勝が18日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館で行われ、女子の部で鵠沼高校が横浜立野高校を68対52で下し、2年連続3度目の優勝を果たした。

今夏インターハイ(高校総体)に出場し経験を積んだ鵠沼女子。強固なディフェンスとスリーポイントシュートに磨きをかけ、「一人ひとりがチームの勝利のためにできること」を実践し続けて快挙を達成した。

ウインターカップへの切符は神奈川から1枚。鵠沼はトーナメントを勝ち上がり、17日の準決勝では白鵬女子相手に81対60で勝利した。

決勝戦の相手はともに総体出場した横浜立野。主導権を握るも逆転を許し、それでも一気にリードを奪い返し、28対23で折り返した。

第3クオーターで再び逆転され、同点を繰り返し終盤へ。鵠沼のディフェンスが流れを引き寄せ、少しずつ点差を離して68対52で勝利した。

屈指のスリーポイントシューターでゲームキャプテンの村上蘭菜選手(3年)は後半3ポイントを7本決めるなど本領発揮。「負けたら引退の重圧の中、プレーに集中してはねのけた。ブザーが鳴るまで気を抜けなかった」と振り返った。

リバウンドを徹底してチャンスを作り続けた新倉沙菜選手(同)は、「身長では相手に劣ってもディフェンスの強度は、誰に交代しても変わらない鵠沼の強みを生かせた」と話した。

1月の県新人、5月の関東県予選、6月の総体県予選で優勝。結果を出し続けてきたチーム。細木美和子監督(47)は「誰かが倒れても別の誰かが起き上がって補い合える。さらに結束力が強まっている」と評する。

ウインターカップは12月23日から東京体育館などで始まる。部員たちは「目標はベスト16。そのために今に集中」と意気込んでいる。