東京都内など、都市部の公道で数多く見かける電動キックボード。新たな移動手段として注目されている電動キックボード「LUUP(ループ)」のシェアリングサービスの実証実験が秦野市内でも始まった。秦野駅前にポートが設置され、3月31日(日)まで利用できる。

同事業は小田急電鉄(株)(東京都新宿区)が参画する「鉄道横断型社会実装コンソーシアムJTOS(ジェイトス)」の活動の一環として行われている。観光エリアでは、鉄道などの一次交通を利用後、各観光スポットへアクセスするための二次交通手段の不足を補うことが課題となっている。今回の実証実験は、観光エリア内で移動手段の選択肢を増やし、回遊性を向上させる取り組みとして電動キックボードの実用性を検証するもの。東京都内などで電動キックボードのシェアリング事業を展開する「(株)Luup」(東京都千代田区)の協力を得て行われている。

秦野駅前にポート

実証実験の場として選ばれた秦野市は盆地帯に位置し、若干勾配のあるエリア。電動キックボードの発着点となるポートは、秦野駅北口に設置された。利用料金は1時間ごとに500円(税込)。利用にはスマートフォンアプリ「LUUP」が必要。電動キックボードは5台。利用時間は午前7時から午後7時まで。小田急電鉄(株)の広報担当者は「秦野には歴史的建造物が点在している。駅前にポートを設置することで、公園や水無川沿いの散策のほか、駅と各スポットをつなぐ利便性が高まる。坂道のある立地特性の中、利用データを収集し実用性を検証していく」と話す。

ココハダと連携

小田急電鉄(株)は同事業の取り組みに際し、秦野を盛り上げる有志団体「(株)ココハダLAB」(秦野市本町)と連携。実証実験の期間中、電動キックボードならではの秦野の魅力を満喫できる観光ツアーの実施などが計画されている。(株)ココハダLAB代表取締役の椎野祐介(ジェントルゆうすけ)氏は「秦野駅には登山やトレッキングなど、多くの方が訪れます。電動キックボードをただの移動手段としてではなく、街のコンテンツとの相性を考え、利用者にとって高い満足感が得られる活用方法をつくっていきたい」と思いを語った。