キャンプ利用者に人気のある中津川河川敷(八菅橋近く)で、2月2日にアシなど9千平方メートルが刈り取られた。これまで火災が度々発生していた場所で、県建設業関係者40人が、地域奉仕の一環で草刈り機をうならせた。

たき火原因で何度も火災に

中津川は町内の複数個所がバーベキューやキャンプで利用され、過去にたき火の火が枯れ草などに燃えうつる火事が度々発生していた。コロナ禍でキャンプ人気が高まったせいか、2021年と22年に町内で発生した火災36件のうち、20件は河川敷での火災だった。八菅橋近くには河川敷に面して住宅が連なり、住民の不安もあった。県厚木土木事務所では河川利用者に直火禁止などを繰り返し広報してきた。

この日は(一社)神奈川県建設業協会(大野治雄県央支部長)と(一社)愛川町建設業協会(鈴木匡会長)に加盟する企業の約40人がボランティアに参加。草刈り機をうならせて背丈ほどあるススキの一帯を刈り取った。その後は重機を使い、約60台分のダンプカーに載せて集積場所へ運んだ。茂みの跡からは1月に発生した火災跡が黒々と露わになった。

景観保つ目的も

協会では降雪時の除雪作業や、地震などの災害後に道路が安全に走れるか調査する役割などを担っている。今回は地域貢献の一環で、河川敷での火災予防のため、ボランティアでの刈り取りを決めた。河川敷への土砂の堆積で、樹林化もみられることから、景観を保つ目的もあったという。

大野支部長は「公共事業を請け負わせていただいている立場。役に立ててうれしい」とコメント。作業を見守る付近住民は「正月にも火事があり、いつも火が来るかもと不安だった。ありがたい」と話していた。