金沢区六浦東地区の住民らでつくる「六浦東みどりアップの会」が、2023年度から横浜市の「地域緑のまちづくり」の助成金を活用した地域緑化計画「ガーデンシティ六浦東」を3年かけて進めている。今年度は地区内の横浜南共済病院の公開空地に新しい広場をつくろうと4回にわたってワークショップを行い、2月12日に工事が完了した。

計画のきっかけは、病院と地域の関わりがコロナ禍でなくなったため、地域住民と交流する場を増やしたいと、同院の長岡章平前病院長が、六浦東地区町内会連合会の岩﨑建一朗会長に相談したことだった。同地区の地域拠点「もりのお茶の間」を立ち上げる時に「ヨコハマ市民まち普請事業」などでつながりがあった関東学院大学の中津秀之准教授に声をかけ「地域緑のまちづくり」の助成金に申請。事業対象に選ばれ昨年2月に同会が発足した。

同会は六浦東地区の町内会や同病院、同大学、瀬ケ崎小学校などで構成されている。計画では、日常的に花を育てる活動を通し、多世代のつながりを育てることなどを目標としている。

今年度は、同大学横浜・金沢八景キャンパスに隣接する同病院の公開空地に「木もれ日広場」をつくろうと、子どもの遊びとまちづくりの関係などを研究する中津准教授の研究室と瀬ケ崎小の児童、同連合会、病院などで昨年9月からワークショップを開催。日陰がない空地に「どうやったら日陰をつくれるか」「何を植えたらいいか」などを皆で話し合い、庭の設計や、広場の丘を囲む杭にそれぞれの夢や目標を書いたり、看板をつくるなどしてきた。

緑で世代超えた交流を

2月3日の最終回では、瀬ケ崎小や六浦中から参加した約50人の子どもたちが約30平方センチメートルの芝生を一人一枚、広場の丘に植える作業を実施。植える前には、芝生の上に人形や模型を並べ、空間づくりも体験。中津准教授は「子どもたちが大人と同等の立場で公共空間の問題点を考え、解決策をデザインした。多世代の協働作業を通し、世代を超えた信頼関係を築けた」と話す。

約500平方メートルの公開空地には、ケヤキを囲む芝生広場のほか、ソメイヨシノやキンモクセイ、アジサイなど約40本の木も植えられた。

来年度以降は同院の敷地内にハーブなどを植栽するほか、住宅の玄関や商店の店先でも地区ごとに特徴のある花を植え、回遊する「オープンガーデン」なども計画している。岩﨑会長は「地域としても緑や花が増えると環境が良くなるのでうれしい」と話した。