市立柿生小学校(杉本眞智子校長)の校庭に先月、木製ベンチが設置された。ベンチは、区内に支店を構える情報通信業「みこと(株)」(本社/福岡県、上野博之代表)から寄贈されたもの。杉本校長は「木材の温かさなどを感じながら、関わりをつくる場になれば」と期待を寄せる。

外遊びの機会に

寄贈されたベンチは約2mの丸太を組み合わせて作られ、5人位が腰を掛けられる大きさ。

約2年前まで区内に本社を構えていた同社は、福岡県に移転後も区内に支店を置き、川崎市をはじめとする県内自治体でパソコンの導入、保守を行っている。親子で遊べる玩具の開発、販売も行っており、川崎市のふるさと納税返礼品にもなるなど、川崎と縁深い。

2002年から、新百合ヶ丘で私塾「自遊学館」を営み、教育にも携わってきた。その中で、上野代表は、子どもたちの外遊びの機会が少なくなっていることを危惧し、10年程前から区内の公園で野外活動の体験会なども開催。教育現場での支援がしたいと、市教育委員会に学校内の遊具設置などの協力を申し出ていた。

一方、17年から体育研究の推進校となっていた同校は、日頃から外に出て体を動かすことに注力。その取り組みをより促進しようと、今回寄贈を受けることになった。

上野代表は「子どもは自ら遊び、学ぶもの。環境を整えていきたい」と思いを語った。

記念広場の充実に

同校は、昨年11月に創立150周年を迎え、記念式典の実施や記念壁画の制作など、さまざまな取り組みを行ってきた。

その一環として、校庭の一角に「150周年記念わいわい広場」と題したスペースを展開。用務員らの協力のもと、U字溝を使った小さな椅子や、テーブルなどを設置している。

今回のベンチはスペースの充実を目指し、広場内に置かれた。杉本校長は「外で遊ぶ中で憩いの場となれば。木材の温かさや日の光を感じながら、友達同士仲良く、関わりをつくっていってほしい」と期待を寄せた。