横浜国立大学の学生グループ「フードロスのない暮らし」が、(株)BeertheFirst=神奈川区=と連携して、フードロス削減のためのオリジナル弁当を考案した。出荷できない災害用備蓄品や規格外の野菜などを活用。3月上旬には、横浜市役所での販売も行われた。

大学での授業をきっかけに社会問題解決に関心を持った有泉咲陽さん(教育学部・3年)が声をかけ、8人のメンバーで活動している。メンバーが目を向けたのは「食品ロス問題」。廃棄食品を活用したクラフトビールや消費期限間近の災害用備蓄米、廃棄間近のパンから作ったビールなどの製造・販売を手掛ける同社に協力を呼び掛けた。

規格外野菜や防災食

3月上旬に市役所で行われたフードロス削減に資する材料を使った弁当の販売会「YOKOHAMAFOODLOVEマルシェ」に今回共同で考案した鎌倉野菜と豚肉の韓国風丼「食べて解決弁当」を出品。鎌倉野菜は味などには問題がないものの、規格外で商品として出荷できなくなったものを使用し、ご飯は防災食アルファ米を使った。防災食は長期間の保存を前提とするため、消費期限にまだまだ余裕があっても出荷できずに廃棄されてしまうこともあるという。

今回のメニューでは、1食あたり野菜70g、アルファ米150gのロス削減につながる。また、神奈川県産豚肉など、その他の食材にも地元産のものを使うことで、食糧輸送等に伴う二酸化炭素の排出量も41・88g削減(1食あたり)を実現。学生たちはフードロス削減をPRしながら弁当の販売し、用意した48食は完売となった。

有泉さんは「学生でも社会課題解決に貢献したいとの思いで取り組んだ。少しでもフードロス削減につながれば嬉しい」と振り返った。一方、学生と共に弁当を開発した同社の坂本錦一代表取締役も「お弁当を通じて、ちょっとしたアレンジでフードロスを減らせることなども知ってもらえたのでは。今後も学生たちとも継続的に活動していきたい」と話した。