若葉台団地にあるコミュニティカフェ「YY(わいわい)わかば」。オープンから1年半が経ち、住民の憩いの場として定着し始めている。カフェを運営する若葉台住宅を考える会の柳井正晴代表と事務局の田中潔さんにこれまでの道のりとこれからの展望について聞いた。

YYわかばは2022年10月にオープン。きっかけは20年に若葉台団地に住む全世帯を対象に行ったアンケートだった。法政大学の学生が実施し、「お店が欲しい」「飲食ができて集まれる場所が欲しい」という回答が多かった。地域には喫茶店などの休憩する場所がなかったこともあり、同会が空き家を利用してコミュニティカフェをオープン。しかし、契約の都合で1年程で終了し、その後、現在の場所のオーナーに趣旨を賛同してもらえたことからYYわかばとして再びオープンにこぎつけた。「空き家はあるけど持ち主がわからなくて交渉できなかったり、場所を見つけるのに苦労した」と田中さんは振り返る。現在の場所は若葉台のちょうど中央に位置し、以前は若葉台ショッピングセンターとして栄えた場所。現在はほとんどがシャッターを閉めており、「この商店街に灯りをつけたいという気持ちもあった」と思いを話す。

つながるきっかけに

オープン直後は利用者が少なく、スタッフだけの日もあった。しかし、「お客さんが来なくても開ける」という強い信念から継続し、徐々に住民に知られていったという。現在は平均して1日に15人、月に130人程が利用する。カフェを立ち上げた際は、地域活性化補助金を使ったが、それ以降は会の運営費とカフェの売り上げで賃料などの費用をやりくりしている。人件費はボランティアの状態で「コミュニティビジネスとして人件費も払いたいが、まずは地域の人に来てもらうことが優先。ここでコーヒー仲間としゃべったり誰かとつながるきっかけになれば。独居老人や老老世帯はもちろん、若葉台以外の人にも自由に来てほしい」と田中さんは呼び掛ける。

月に1回、利用しているサークル「お喋りのBar」の会員は「こういう集まってみんなと話せる場所があるのはありがたい。地域の中心にあり、とても集まりやすい。スタッフの人が気が利くし、居心地が良いですね」と笑顔を見せる。

高齢化に切迫感

若葉台地域は、約2100人が住んでおり、そのうち高齢者は1100人程で高齢化率は50%を超える。若い世代は流出が多く「高齢化に切迫感がある」と柳井代表は言い切る。「自分たちで何とかしないといけない」と住民有志で立ち上がったのが同会で、イベント開催やスマホ、英会話教室、子ども食堂支援、朝市などを実施し、地域の魅力を発信している。

今後について、柳井代表は、「この地域に住む人に話を聞くと、住み続けたいと言う。若葉台を選んで良かったという思いが最後まで持続できるように、その思いを次世代につなげられるようにしたい」と話す。そして、「2軒目をオープンして、もっと若葉台を盛り上げていけたら」と意欲を示す。

YYわかばは、毎週水曜、土曜の午前10時から午後4時まで。