戸塚区の上矢部地域ケアプラザの自主事業から生まれた地域カフェ「いいじいカフェ」が今月で活動10周年を迎えた。毎月第一月曜に開催し、6月2日には約50人の来場者が見守るなか、ケアプラザ関係者からメンバーに記念品や花を贈るセレモニーが開かれた。

カフェを運営するのは、同施設で活動するボランティア団体「いいじい」。もともと、定年を迎えた高齢男性などを対象に同施設が企画したボランティア講座「おじさま力アップ講座」を通じて結成されたという。

地域のための活動を考えるなかで、メンバーのなかにコーヒー好きが多かったことから、地域カフェを企画。活動開始に先がけては、講師としてスターバックスの店員を招いて講習を行うなどして準備した。

同カフェでは、そんなメンバーが淹れたコーヒーを100円で楽しむことができ、東戸塚からの来場者の男性は「月1回の気晴らしになっている。さまざまな人と交流できるのもうれしい」と笑顔を見せる。

いいじいはメンバーが一部入れ替わりながらも、10年間メンバー8人の体制で活動してきた。最高齢の渡邉隆文さん(85)は「地域社会のなかで、一人でいる方々が集まれる空間をつくれていることがうれしい」と話す。

コロナ禍も乗り越え

だがコロナ禍では同施設が一時閉所したこともあり、活動継続が危ぶまれた時もあった。そこで換気を徹底し、できる限り活動を続けられるよう尽力した。当時の来場者からは「こんな時だからこそ、こうして人とつながれる場が貴重」と感謝を伝えられたという。

現在では、同施設の他の自主事業や近隣の福祉施設などにも出張してコーヒーを淹れており、メンバーは「今後もそうした提供の機会を増やしていきたい」とした。