「会社に行きたくない」と思うことは誰でもあるでしょう。月曜日の朝や疲れている日の朝は、とくにそうでしょう。とはいえ、簡単に休むわけにはいかず、気持ちを切り替えて出勤している人も多いはずです。

問題は、「行きたくない」と感じる頻度が増えたときです。精神科医の和田秀樹氏は、「自分が想像する以上にストレスや不安をため込んでいる可能性が高く、適切な対処が必要になる」と言います。

昨今、引きこもる人の増加が社会問題になっていますが、その予備軍も相当数いると言われています。一方、リモートワークに慣れたせいで、出勤するのがおっくう、面倒な人間関係はもうこりごりと感じている人も増えているようです。

「会社に行きたくない」という気持ちとどのようにつき合えばいいのか。和田氏の新刊『会社に行きたくない。さて、どうする?』をもとに解説します。

なぜ、会社に行きたくないのか?

この時期に多いのが“五月病”です。新しい職場でスタートを切った人たちが、慣れない環境で緊張やストレスをため込むことで起こりやすい精神的な症状です。五月病は、以前は新入社員によく見られる症状でした。しかし最近は、中高年の社員が該当することも少なくないようです。

実際、仕事や職業生活に関することで、強いストレスとなっていると感じる事柄がある労働者の割合は6割近く、58.0%となっています(2018年「労働安全衛生調査」)。

さらに、メンタルの不調により、会社に行くことができなくなった人も一定数います。過去1年間(2017年11月1日から2018年10月31日までの期間)にメンタルヘルス上の理由から1カ月以上休職した労働者がいた事業所の割合は6.7%、退職者がいた事業所の割合は5.8%となっています。