コロナ禍の影響を受けて、2021卒採用に起きた変化については、2020年6月11日付記事「『オンライン就活』に企業はついていけるのか」で取り上げた。この変化は一時的な変調なのか、それとも採用活動の根底に関わる変質なのか? そこを見極められず困っている採用担当者も少なくないだろう。

変調か変質かを見極めるのにはもう少し時間がかかる。ただ、コロナ禍が起こらなくても、新卒採用には変化の萌芽があった。コロナ禍はその萌芽を加速させているようにみえる。

具体的な変化の兆しを検証してみよう。使用するデータは、リクナビ、マイナビに掲載されている企業、そしてHR総研が実施した「緊急事態宣言の延長による新卒採用への影響」に関するアンケート(2020年5月15〜20日)だ。

インターンシップは就職の近道

今や、新卒採用の実質的なスタートはサマーインターンシップだ。採用目的のサマーインターンシップがとくに盛んになったのは2016年卒採用からで、つまり2014年の夏から始まった。新卒採用では、3月広報開始、6月選考開始という「3-6ルール」があるが、サマーインターンシップは学生にとって就職の近道、企業にとっては採用のバイパスとして機能にするようになった。

インターンシップは「就業体験」という言葉で説明されることが多い。開催の意図が採用目的であったとしても、一定期間業務に従事し、仕事を経験・理解するものならインターンシップの趣旨にかなっている。

しかし、1Dayインターンシップと呼ばれるタイプは期間が1日や半日であり、座学中心だ。職場を見る事があったとしても見学の域を出ることはない。社員との共同作業といってもグループワークのレベルにとどまっている。