日本を代表する一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた岡本純子氏。

たった2時間のコーチングで、「棒読み・棒立ち」のエグゼクティブを、会場を「総立ち」にさせるほどの堂々とした話し手に変える「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれ、好評を博している。
その岡本氏が、全メソッドを初公開した『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』は、発売たちまち3刷が決まるなど話題を呼んでいる。コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「日本人もすぐできる『知らない人』との雑談術」について解説する。

日本人は「初めて会う人と話すこと」が苦手

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、リモートワークが広がり、対面での会議が減っています。私の周りでも外資系企業などを中心に、「3月以降、1回も会社に出社していない」という人も少なくありません。

「リモートでも日常業務は難なくこなせる」という声もある一方で、「新しい人間関係をつくるのは難しい」という意見も聞こえてきます。

ある調査では、「どちらが効率的か」という質問に、社内会議では約6割が「オンライン」と答えたのに対し、営業では7割が「対面」と答えました。

すでに知っているメンバー間では、オンラインでも問題ないとしても、「売り込みをかける、知らない人と距離を縮める」といった場合には、やはり対面のほうがやりやすいということでしょう。

物理的に距離のある時代だからこそ、心の距離を縮めるコミュニケーションが大切なわけですが、知らない人と実際にまったく会うことなく、関係性を築くのは容易ではありません

そもそも、日本人は対面であっても、見知らぬ人と話をすることに抵抗を感じる人がとても多く、JTBの調査では「初めて会う人と話すこと」は「複数の人の前で話すこと」に続き、苦手意識が強いという結果でした。

新聞記者やPRコンサルタントとしての「経験知」と、アメリカやイギリスで学んだグローバルスタンダードの「話し方のノウハウ」を体系化してきた私ですが、「知らない人と話す」ということで、つい最近、「こんな経験」をしました。