仕事でもプライベートでも、「もっと話を広げなきゃ」「面白い話をしなきゃ」と悩む人は多いのではないでしょうか。

商品や企画を魅力的に伝える「つかみ」のプロ、野呂エイシロウ氏が、コミュニケーションに自信がない人でも魅力的に話せるようになるコツ52個を紹介した『心をつかむ話し方 無敵の法則』より一部抜粋・再構成してお届けします。

話が面白いかどうかを決めるのは誰?

僕の仕事はPRコンサルタントであり、放送作家です。企業や番組に企画を提案することもしばしばあります。

さて、1つ質問です。テレビ番組のプロデューサーに提案するとき、次のAとBでは、どちらの話し方が「心をつかめる」でしょうか? 

A「これ、某局で視聴率15%をとった企画のアレンジなんですが……」
B「これ、まだどこの局もやったことがない企画なんですが……」

さあ、いかがでしょうか。

正解はというと……実は、この問いに正解はありません。

ものすごくひんしゅくを買っているかもしれませんが、僕はふざけているわけではありません。この2択には、本で紹介している話し方の法則すべてに通じる原理原則が隠されているのです。

その原理原則とは、“あなたの話を「面白い!」と決めるのは、あなたではなく相手”であること。

先ほどの2択で「そんなの人によるでしょ」と思った人は、ほぼ正解です。

冒頭のAとB、どちらが面白いかを決めるのは僕ではありません。番組のプロデューサーです。そしてプロデューサーといっても、担当している番組も、性格も好みも人によっていろいろです。

手堅く2桁の視聴率をとりたい人ならAに興味が湧くでしょう。大コケのリスクを冒してでも20%超えを狙うアグレッシブな人ならBに引かれるはずです。

僕は各番組のプロデューサーをよく知っているので、それぞれに合った話し方を使い分けます。

相手に合わせることができないと、相手にとって僕はつまらない人になってしまいます。仮に僕が「鉄板で最高に面白い」と信じている話を、どんなに上手に情熱的に話したとしても、相手の関心や性格や気分に合わなければ、普通にスベるでしょう。

コミュニケーションの主役は相手。話の面白さや魅力は、相手がジャッジすること。

この原理原則さえわかれば、あなたはもう相手の心をつかみかけています。