日本を代表する一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチなどのプライベートコーチング」に携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた岡本純子氏。

たった2時間のコーチングで、「棒読み・棒立ち」のエグゼクティブを、会場を「総立ち」にさせるほどの堂々とした話し手に変える「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれ、好評を博している。

その岡本氏が、全メソッドを初公開した『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた! 「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』は発売後、たちまち12万部を突破するベストセラーになっている。

コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「この国の政治家の言葉はなぜ『不快で無神経すぎる』のか、発言が酷すぎる根本原因」について解説する。

「軽くて不適切な発言」が多すぎる日本の政治家

東京都に4度目の緊急事態宣言が発令されました。五輪の開幕は迫り、海外からはどんどんと人が流入し、日本人のモヤモヤ感、イライラ感は膨らむばかり

この状況のなか、火に油を注ぐように容赦なく「燃料投下」を続けるのが、日本の政治家たちです。そのあまりに軽く、あまりに不適切な言葉の数々

今回の宣言に合わせて、大いに非難を浴びたのが、西村経済再生担当大臣の「酒類提供停止に応じない飲食店に対する『取引金融機関から遵守働きかけ』『卸業者への取引停止要請』」発言でした。

味気のないプレゼン資料に指し棒を使いながら、淡々と表情ひとつ変えず、飲食店に対する「兵糧攻め」施策を並べ立てた西村大臣。そこには、飲食店の苦境を思いやる言葉も姿勢もありませんでした

すさまじい反感を買い、「私の発言で混乱を招き、また飲食店の皆様に、特にですね、不安を与えてしまう、与えることになってしまいました。趣旨を十分に伝えきれず、反省しているところであります」と“謝罪”しましたが、内容をきちんと伝えられなかったことを反省しているわけで、そもそも「発言そのものが問題であった」とは捉えていない印象を受けます。

なぜ、彼らの発言は、ここまでわれわれの不興を買い、怒りをかき立てるのでしょうか