メンタルコーチングをした星稜高校野球部が甲子園決勝進出を果たし、女子スピードスケート髙木菜那選手は平昌五輪で2つの金メダル獲得するなど、メンタルコーチとしてビジネスとスポーツの両分野で実績を残してきた飯山晄朗氏。本稿では、『百年メンタル〜心の調子をキープする言葉の取扱説明書』の著者でもある同氏が、「心の浮き沈みが激しい」「メンタルが安定しない」人に見られる口癖について解説します。

言葉遣いを変えて感情をコントロールする

「将来のことが不安で心が安定しない」「人間関係のストレスで心の浮き沈みが激しい」。最近はこのようなご相談を受けることが多くあります。こうしたメンタルに関する不安・不調を脱するカギは「自分の感情をコントロールする」術を知ることです。

私はメンタルコーチング歴15年、これまで2万人以上の方と向き合い、脳科学と心理学に基づいたトレーニングによって多くの方のメンタルを改善してきました。

メンタルトレーニングというと、「心を強く」というイメージをお持ちかもしれませんが、少し違います。私が専門とするメンタルトレーニングにおいて、最も重要なものは「感情をコントロールすること」であり、「心の安定」を最優先に目指すイメージです。

なんらかの状況において、必要以上にプレッシャーを感じるなど、感情がよくない方向に動いたときに、その感情をきちんとコントロールしてよい方向に導くことです。

結果を左右するのは、感情をコントロールする方法を知っているかどうか。そして、そのうえでトレーニングを積んで実際に感情をコントロールできるかどうか。それだけのことです。それは誰もができることであり、そうできている人について、周囲の人が「あの人は心が強い」「メンタルが強い」というふうに表現しているに過ぎません。

メンタルトレーニングで大事なことは、「心がよくない方向に動いたとき(動きそうなとき)の対処」です。では、そこへの適切なアプローチは何なのか。