日本を代表する一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチなどのプライベートコーチング」に携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた岡本純子氏。

たった2時間のコーチングで、「棒読み・棒立ち」のエグゼクティブを、会場を「総立ち」にさせるほどの堂々とした話し手に変える「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれ、好評を博している。

その岡本氏が、全メソッドを初公開した『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』は発売後、たちまち14万部を突破するベストセラーになっている。

コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「日本人が『世界一、仕事が苦痛』と感じる根本理由」について解説する。

「仕事が楽しいですか」という宣伝文句が炎上

「今日の仕事は、楽しみですか。」。品川駅コンコースに並んだ数十台のディスプレーに10月4日、一斉にこんなメッセージ広告が掲げられ、その様子を映した写真がSNS上で炎上しました。

「ディストピアだ」「つらくても仕事を頑張っている人を傷つける」と批判を浴びたのです。広告主であった企業は即刻、広告を取り下げ、「配慮に欠く表現だった」と謝罪しました。

この広告は、人材育成事業などを展開する会社が掲出したもので、当該のキャッチコピーが流れるのはほんの短い間。その直後に、「仕事を楽しいと思える人を増やしたい」というメッセージが続いていました

コンコースをうつむきながら歩く大勢の会社員の頭上に、何十枚ものパネルで一斉に同じメッセージが流れている一瞬を切り取った写真にインパクトがあった、ということのようです。

「仕事が楽しいですか」という宣伝文句が炎上する。この国の閉塞感を象徴するエピソードのようですが、世界のデータをひもとくと、「世界一、仕事や会社を嫌う不幸な日本の会社員」の姿が浮かび上がってきます。なぜ、そこまで日本人は「仕事が苦痛」なのでしょうか