独学での対策が難しいとされる、大学入試の自由英作文や英語民間試験のライティングセクションで高得点をとるためには、どのような勉強をすればいいのか。通訳翻訳者×予備校講師の二刀流で活躍し、多くの受験生を難関大学へ導いてきた英作文指導のパイオニアで、『大学入試 基本の「型」がしっかり身につく 自由英作文の合格教室』を上梓した鈴木健士氏が、「評価される英文」を効率よく習得するための極意を解説する。

フレーズの丸暗記の前に「型」を身につける

「自由英作文は対策が難しい」と思われている理由は、丸暗記だけでは対応しきれない点にあります。例えば、「broaden one’s horizons(視野を広げる)」のような表現をやみくもに丸暗記していても、出題されたトピックによってはまったく使えないこともあるのです。

だからといって、頻出トピックごとに使えるフレーズやお手本となる英作文を力づくで丸暗記しようとしてしまうと、膨大な量になってしまい、本番までに覚えきれなくなってしまいます。仮にすべて丸暗記できたとしても、別のトピックが出題されてしまえばまったく歯が立たずに、苦労がすべて水の泡になってしまうことでしょう。

解答時間が短縮できるような便利な表現を覚えたり、質の高い自由英作文を暗記したりすることも、ある程度重要ではあります。しかしその前に、内容を展開するための術と、それを英語で表現するための汎用性の高い「型」を身につけておくことが、何より効果的な学習につながるのです。

「型」は、どんなトピックが出題されても、英語的にも内容的にも充実した解答を書く最強の武器になってくれます。それを知らずに、丸暗記の勉強に走ってしまったり、対策がわからずに途方に暮れてしまったりすることが、自由英作文の点数が上がらない大きな原因だといえるでしょう。