「因果関係」と「相関関係」の違いを説明できますか?

この2つを混同すると、原因と結果を間違えて認識し、正しくない情報を信じたり誤った判断を下したりしかねません。オランダメディアで数字特派員を務めるサンヌ・ブラウ著『The Number Bias 数字を見たときにぜひ考えてほしいこと』より、よく混同される「因果関係」と「相関関係」を解説します。

参考記事:数字にだまされる人と裏の本質を見抜く人の大差(11月22日配信)

「Aを原因として、Bが結果として表れる」という原因と結果が特定される結びつき、これが因果関係です。「Aの結果、Bが起きる」と明確に言い切れる関係です。

対して相関関係は、「AとBの間に何らかの関係が見られる」関係。「Aが増えた結果、Bも増えた」というように、Aは必ずしもBの原因とは限りません。「なんらかの関係がある」ことを示しているだけなのに、私たちはそこにないはずの「因果関係」を認め、しばしば事実を誤認します。

「コウノトリ・ベビー」神話のカラクリ

「コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」言い伝えはその一例です。根拠のない神話かと思いきや、データを取るとたしかに「コウノトリが屋根にたくさん巣を作る家には、子だくさんの家族が住んでいる」傾向が見られます。

コウノトリが巣を作る家に住む家族は、子どもが多い――この事実から「子だくさんの原因=コウノトリ」と導かれ、有名な「コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」説が生まれました。一見、順序立っているようですが、この説の裏にあるものこそ、因果関係と相関関係の混同です。