妻が育休期間のとき、妻が家事や育児のほとんどを行い、夫は仕事に全力投球していないでしょうか。妻側は「今は会社で働いていないし、夫に少しでも楽をさせてあげたい」と思いがちですが、一度家事・育児の分担を固定化してしまうと、育休明けにそれを変えるのは容易ではありません。

『3000以上の家計を診断した人気FPが教える お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書』を上梓したファイナンシャル・プランナーの内藤眞弓氏のもとには、育休中のご夫婦がよく相談に訪れるそうで、「育休中は予行演習期間なので、妻がすべて引き受けてはいけない」というアドバイスでうまくいくご夫婦も少なくないといいます。「予行演習」とは、いったいどういうことでしょうか?

育休期間に妻が家事・育児をやりすぎてはいけない

共働きのAさん夫婦は、子どもが生まれるまで、ほぼ平等に家事を担っていました。夫も育休を取ろうとはしたのですが、上司の理解が得られず、断念しました。また、育休期間中は収入がダウンするため、妻が育休を取得するほうがよいだろうとの判断もありました。

しかし、妻が長期の育休を取ったことで、家庭内のことはすっかり妻の任務となってしまいました。育休明けが近づくにつれ、このままじゃいけないと思い、夫にもやってもらおうとするのですが、どうも自分事ではないと思っている節があります。こんな状態で仕事に復帰したらどうなるのか、考え始めると不安とイライラがピークに達しそうです。

Aさん夫婦のように、ともに家事を担っていた家庭でさえ、妻の育休期間中にそのバランスが崩れてしまうケースは多いようです。育休の過ごし方は、その後の暮らしに大きく影響を与えます。この期間に妻が何もかも引き受けてしまうと、育休が終了したからといって、夫が家事や育児をやるかといえば、まず無理だと言わざるをえません。