日本を代表する一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチなどのプライベートコーチング」に携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた岡本純子氏。
たった2時間のコーチングで、「棒読み・棒立ち」のエグゼクティブを、会場を「総立ち」にさせるほどの堂々とした話し手に変える「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれ、好評を博している。
その岡本氏が、全メソッドを初公開した『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』は15万部を突破するベストセラーになっている。
コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「トヨタ自動車・豊田社長の超プレゼン力」について解説する。

日本の経営者「コミュ力四天王」は誰?

「お手本になる人は誰ですか?」「誰のプレゼンが上手いですか?」

「企業幹部の話し方の家庭教師」をしている私が、コーチングや研修の席で最も聞かれるのが、この質問です。

私が実際にお会いしたことのある経営者では、孫正義ソフトバンク社長、永守重信日本電産会長、そして、魚谷雅彦資生堂社長の3人の名前を挙げることができるでしょう。

そして、もう1人、忘れてはならないのが、トヨタ自動車の豊田章男社長。この4人が、私の中の、日本の経営者「コミュ力四天王」です。

ここのところ、トヨタ自動車は、国内外メディアやNPOなどから「気候変動・カーボンニュートラルへの対応に後ろ向き」と批判を受け、意図したメッセージが伝わらないことへの焦りをにじませていました。

14日に開かれた「バッテリーEV(電気自動車)戦略に関する説明会」は、まさにそうしたネガティブイメージを払拭する起死回生の大イベント

その場でのふるまい​が非常に印象深かった豊田社長の「超プレゼン力」の秘密について、今回は掘り下げてみましょう。