グローバルビジネスでは、コミュニケーションのスピードが価値を生みます。

世界で英語を話す人は20億人と推定されています。そのなかで英語を母語とするネイティブは4億人に過ぎません。ビジネスで英語を話す相手の圧倒的多くは、日本人と同じく外国語として英語を習得した人たちということになります。

どうにも英語のスピードについていけない

ただ、英語を母語としないという条件は同じなのに、彼らと仕事をするときにコミュニケーションの速さに差を感じることはありませんか。

仕事をする際、簡単なことであればメールやチャットでやりとりをし、包括的なことや複雑なこと、合意形成が必要な場合はリモート会議を開きます。

リモートのウェブ会議では、関係者同士で画面を共有して資料を確認し、お互いにアイデアを書き込んだり、編集し合ったりしながらものごとを決めていくというスタイルが増えてきています。

パートナー企業と新規取引の契約条件を詰めるという事案を例に取りましょう。個別の条件面をメールでやりとりして詰めていき、リモート会議でそれらを反映した契約書面を共有し、駆け引きをしながらその変更記録やコメントを書き込んでいきます。そして、合意形成ができたら「このドラフトをもとに、互いにリーガルチェックを1週間以内にやりましょう」といって打ち合わせを終える、といった流れです。このやりとりは、グローバルビジネスの世界でも同じです。

では、このやりとりを英語で行うことになったとしたら、あなたは問題なくできるでしょうか。かなりハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。

先の事案を言語活動という観点からみると、ここでは、

・画面で契約書案を読む
・参加者の意見を聞く
・自分の見解を話す
・コメントや資料の変更点を入力する
・合意形成に向けてのやりとりをする

など、「聞く・読む・話す・書く」の4技能を同時にフルに使っています。これを母語と同じようなスピードで英語で行うことは、容易ではありません。

そのため、こうした英語のリモート会議では日本人参加者によくこうした“困った事態”が起こります。