「子どもがスマホをずっと使っていて勉強しない」「時間を決めたのにやめない」「何かトラブルに巻き込まれているのではないか」などスマホにまつわる悩みを持つ親御さんは多いのではないでしょうか。石田勝紀氏の新著『子どものスマホ問題はルール決めで解決します』より抜粋し再構成のうえ、スマホとの上手な付き合い方について石田先生に教えてもらいました。今回ご紹介するのは、「子どもがスマホ使用のルールを破っても決めたペナルティーを実行できません……」という親からの相談です。

■相談内容
夜は10時までにやめるルールでしたが、最近では、真夜中過ぎまでスマホをいじっています。ルール違反をしたら没収する約束になっていました。でもスマホは調べものなどで利用することもあり、「勉強に使うから」と言われると厳しい態度がとれません。友達との連絡手段がなくなって仲間はずれになりかねない、という心配もあります。思春期の子どもが素直に没収に応じるはずもなく、ルールやペナルティーはもはやないも同然です。(子ども/中3男子)

ペナルティーを実行しない=親が約束を破っている

石田勝紀(以下、石田):せっかく決めたルールは守ってほしいですよね。

相談者:そうです。睡眠時間が減って、朝ちゃんと起きられなくなりました。

石田:ルールを守れなかった場合のペナルティーも決めていたんですね。

相談者:はい。だけど無理やり取り上げることもできなくて。

石田:お子さんに、約束を破ってもいいと身をもって教えているわけですね。

相談者:えっ!?

石田:決めたペナルティーを実行しないわけですから。

相談者:スマホなしでは1日も過ごせないような状態なんです。没収は子どもにとってはかなりつらいので……。

石田:約束は約束でしょう? その筋を通すことが教育ではないですか?

多くの親御さんは、お子さんがルールを守らないとおっしゃいます。でも、約束を破っているのは親も同じです。子どもにだけ約束を守れというのはフェアではありません。