新卒採用のスケジュールや手法は、2010年代半ばから変化してきた。

例えば、①採用広報や選考が3月、6月に定着した。②1Dayサマーインターンシップが流行し、実質的な採用・就職活動のスタートになった。③学生が使う就活ツールがパソコンからスマホに移行した――。このような変化は就活サイトにも大きな影響を及ぼしている。

2010年代半ば過ぎまで就活サイトといえば「リクナビ」と「マイナビ」の2つだった。「キャリタス就活」などの伝統的なナビもあったし、「楽天みん就」を利用する学生もいたが、圧倒的多数の学生は「リクナビ」と「マイナビ」を使っていた。状況が一変したのがこの数年だ。どういう変化が起きてきたのか検証してみたい。

目立ち始めた口コミと逆求人

私がはじめて就活サイトの異変に触れたのは2017年12月7日の記事だ。タイトルは「もう大量一括の選抜は古い?就職ナビに異変」だった。対象は2018年卒学生で、「活用した就職ナビ」で「リクナビ」と「マイナビ」の利用率は高く、文理ともに9割を超えていた。

このときの異変は逆求人サイトの躍進だ。2割近い学生が「Offer Box」や「JOBRASS」を活用し、ダイレクトリクルーティングが市民権を得た。

2018年7月5日には「就職ナビ採用の時代は去りつつある」という趣旨の記事を書いた。この記事では逆求人サイトに登録する学生が急増し、企業の利用も多くなっていることを取り上げた。逆求人サイトの上げ潮がこの時期に始まっている。

2019年11月21日の「いま就活生に人気の『就活情報サイト』はこれだ」では2020年卒学生を対象にした調査を紹介した。「活用した就職ナビ」で「リクナビ」「マイナビ」はともに約9割。利用率は拮抗していた。ただ「ONE CAREER」や「就活会議」などの新興勢力が台頭し、口コミサイトを利用する学生が増大した。